THクローラーJrは、水面ピクピク ~ デッドスロー ~ 速めのリトリーブまで対応したオールラウンドタイプのクローラーベイトです。オリジナルのTHクローラーとは仕様・特性がだいぶ異なります。
THクローラーJrのスペック 重さ1oz
THクローラーJr/THタックル
全長:92mm
重さ:1オンス(実測約28g)
価格:4500円(税別)
THクローラーJrは、オリジナルTHクローラーをダウンサイズしたルアーではなく、その特徴は異なります。実測重量は約28g。
使用している発泡樹脂は比重が軽い樹脂(浮力が強い樹脂)で、ハネ固定強度の問題で通常ハネモノには使われない樹脂。それを使用していることはオリジナルと共通です。
デッドスロー専用機っぽい見た目です。しかし、デッドスロー系クローラーベイトは羽根が180度近くまで開いているものが普通だと思いますが、THクローラーJrの羽根はここまでしか開きません。
THクローラーJrのアクション特性と動画
水面ピクピク ~ デッドスロー ~ 速めのリトリーブまで、速度はオールラウンドに対応。それぞれの速度での使いやすさにも拘った作りです。
超デッドスロー
風強めで波立つ中でのスローリトリーブ
風が強く少々波立っている状況でも、アクションが乱れることなく安定しています。そのような状況下でも使いやすいです。
やや速めのリトリーブ
速めに巻いてもクロールが破綻することなく、ちゃんとアクションします。ポコポコと水音が出ます。
立ち気味の浮き姿勢と喫水の深さ
ノーウエイトだったTHクローラーに対し、THクローラーJrは重めのウエイト(高浮力素材ゆえに乗せられるウエイト)を搭載しています。よって、高浮力にも関わらず喫水が深めで、ボディの2/3以上が沈んでいます。
沈みぎみ・立ちぎみの浮き姿勢から、ラインテンションが掛かることでボディの傾斜が徐々に浅くなり、速度が上がるとボディは浮き上がって水平姿勢になります。
この姿勢変化によって、超デッドスローから速巻きまでのアクションを安定させることができていると思います。デッドスローでは、ラインテンションとボディの傾斜が戻ろうとする力が拮抗する感覚です。それによって巻き感も安定し、一定なアクションをさせやすくなります。
飛距離出る。巻き感しっかり感じる
飛距離出なそうな見た目です。しかし、重めのウエイトを搭載しているゆえに、羽根が閉じきらないにも関わらず飛距離はでます。投げにくさはありません。
デッドスローで巻き感(アクションの振動)が手元に感じられるので、ローライト時や暗い時間、ルアーが見づらい時でも比較的つかいやすいと思います。ルアーがよく見えなくてもアクションしているのをなんとなく感じます。
羽根受け部とパーツ類
THクローラーJrは、羽根受け部にヒートンを使わずネジを使用。ヒートンではセッティングのズレが起こりやすいですが、それが起こりにくいです。つまり、ヒートンの調整から開放されます。
オリジナルのTHクローラーは、貫通シャフトによって強度が劣る高浮力樹脂ボディで羽根の取り付け強度を担保してました。THクローラーJrはそれとは違う方式=羽根受け部分のボディには土台となるパーツが埋め込まれていて、高浮力素材に足りない強度を確保しています。
ハネから出る金属音
リトリーブ時にハネまわりから金属音が出る作りになっています。やや速めに巻くと「シュルシュルシュル…」と金属が擦れるような音が聞こえてきます。
ヤマクロとアベンタRSを足して2で割った感じ!?
THクローラーJrは、アベンタRSのような究極セッティングではないもののアベンタRS的な味があり、ヤマトクローラーのような幅広いリトリーブ速度対応と使いやすさ…という感じでしょうか。
THクローラーJrはサイズ感的にアベンタRSやヤマクロと同等です。が、重量的にはアベンタRS(24g)やヤマクロ(約26g)より重いです。
THクローラーJrのカラーバリエーション
THクローラーJrのカラーバリエーション
(©THタックル)
まとめ
THクローラーJrについては、初期プロトの段階で濱田プロに辛口インプレを伝え、ハネモノマニア的に不満だった部分や欠点を解消したものに仕上がりました↓
つまりですね、書くべき欠点がなくなってしまいましたよ笑。
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