ドビュッシーはTHタックルのルアーですから、面白い工夫・ギミックが効いてます。
ドビュッシー(THタックル)のスペック
ドビュッシー(DEBUSSY)
全長: 83mm(ボディのみ)
重さ: 20g
定価: 3,600円(税別)
前にバズペラ、後ろにロトブレードという組み合わせのルアーは、初のようです。
(ドビュッシー/上は改良前のプロト)
リアのペラはあまり馴染みがないかもしれませんが「ロトブレード」といわれるタイプです。それは、やや重みがあるゆえ回転の初動は悪いものの、回りだせばトルキーな波動と独特な音を生み出します(後述の動画参照)。
速巻き向きのペラですが、スローで回らない時は左右にスイングします。
『タダ巻き』でドビューっと
前からは、2枚のバズペラが当たる金属音とシャラシャラ系の音、後ろのロトブレードからはポロポロポロという感じの異質な音。それらのミックスですから、普通にリトリーブしてもアピール強めです。ワイヤー貫通構造(後述)によってボディとフックが定位置にキープされ、リトリーブ時の直進性は高いです。
もっと速く、かなり高速にリトリーブしても安定しています。
『デッドスロー』でテロテロ
ロトブレードは速度を落としていくと回らなくなります。ですが、重さのあるブレードが左右にスイングすることで波紋を出します。デッドスローでテロテロテロって巻いて、これもアリな感じです。
飛距離はどうか。小技は効くか
後部ロトブレードに重みがあるせいか、飛行姿勢が安定しやすく投げにくさはありませんし、フロントペラへのライン絡みも一度もないです。ただ、風が強いと気になるかもしれませんね。
最初、見た目から飛距離が難点かと思いましたが、見た目以上に飛距離はでます。
ロッドワークでトゥイッチやジャークもありですが、首振りはほぼしませんし、小技はいま一つな感じです。自分の場合は、基本タダ巻きのイメージで、リーリングでストップアンドゴーするくらいだと思います。
ドビュッシーのギミック。ワイヤー貫通構造
前と後ろのステンレスワイヤーはボディを貫通してます。ワイヤーをボディに固定した場合、ペラが高速回転するとそれに引っ張られてボディが傾斜するということが起こりえますが、この構造によってそれがなくなります。
フッキングにプラスに働くだろうし、直進性も良くなるはずです。
だいぶ前に、ガウディというハンドメイドルアーが似たようなワイヤー貫通構造を採用していました。ガウディはリトリーブ時にボディを回転させるため、ドビュッシーはボディを回転させないため、目的が真逆ですね。
あと、バラシ軽減目的で、フロントフックアイがスイベル(宙吊り構造)になっています。
まとめ
止められるハイアピールなバズ。どびゅーっと高速巻きから、デッドスローのテロテロ巻きまで使えるドビュッシーです。
名前がいいね!とか名前がエロいね!って声をいくつか頂きましたw。実は、濱田プロにポロッとドビュッシーって言ったら採用されちゃいました↓
個人的には、もっとブっ飛んで広範囲をサーチしやすいタイプがほしいです。そういう亜種が出ることを期待してます。
オマケ)ドビュッシーの「月の光」
作曲家のドビュッシーといえば「月の光」。クラシックに興味ない人でも聞いたことはあると思う名曲。
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