アベンタクローラーGT(イマカツ)はウッド製でセッティングがシビアです。それゆえ、アタリハズレ、動きが良いもの悪いものがあり、悪ければ調整・チューニングが必要です。そのあたりの実釣使用感を含めたインプレです。
持っている3個のカラーは、ピンクタイガー、ヨルゼミ、アナコンダ。ヨルゼミは暗い中で発光(蓄光)するカラーです。
- アベンタクローラーGT インプレ。重さは30g
- アベンタGTの不具合と不満点
- アベンタクローラーGTチューニング(1) ヒートン
- アベンタクローラーGTチューニング(2) 羽根の金具調整
- アベンタクローラーGTチューニング(3) 「逆さま着水」「片羽開かない」の対策
- 蓄光タイプのカラー。発光度合いはいまひとつ
- 七色ダム戦優勝の小森プロ。アベンタクローラーGTの使い方
- アベンタクローラーGTからアベンタクローラーRSへ
- アベンタクローラーRSで軽量版アベンタGTを作るチューニング
- アベンタクローラーGT vs ダッジ★超デッドスロー比較
- アベンタクローラー各種インプレ・チューニング・使い方・タックル
- クローラーベイト各種の実釣レビュー&使い方
アベンタクローラーGT インプレ。重さは30g
アベンタクローラーGTはボディ長80mm、重さは30g。ウッド製にして小型化され、使いやすいサイズになりました。
スーパーデッドスロー対応はそのまま、オリジナルのアベンタクローラーがバタバタになるくらいの中速巻きでも使えます。
アベンタクローラーGTの超デッドスローはアベンタと同様に秀逸でした。ただし、超遅いスーパーデッドスローにおいては、重量のあるオリジナルアベンタのほうが扱いやすい感じです。
詳しいインプレは下記も参照ください。
アベンタGTの不具合と不満点
私が持ってるアベンタクローラーGT3個と友人からの情報も含め、出てきたアベンタクローラーGTの不具合や不満点の種類としては次の4つです。
- 真っ直ぐ泳がない。アクションが左右対称でない。
- 調整して泳ぎが良くなっても使っているといつの間にかズレてくる。
- 着水で逆さまにひっくり返る。
- 片方の羽根が開かずアクションしないことがある。
「アベンタクローラーGTが真っ直ぐ泳がない」の対応としてイマカツサイトに調整方法が載ってます。ヒートンを回すことしか書いてありませんが、まずはそれだけで解決するかどうか試します。問題は、それをやっても動きが悪い・不満がある場合にどうするかです。
アベンタクローラーGTチューニング(1) ヒートン
アベンタクローラーGTの羽根のヒートンがゆるいケースがあります(指でつまんで回せるようであればゆるい)。ヒートンがキツくないと、微妙に僅かに回す調整がしづらく、調整が決まっても使っているうちにまたズレてきてしまいます。
これはヒートンをキツくしてやれば解決します。ヒートンを少し太いものに変更するのもありですが、ヒートンを変えずにキツくする簡単で確実な方法があります。
羽根を取り外し、ヒートンの穴に低粘度の瞬間接着剤(水っぽいタイプ)を微量流し込み、穴の側面に染み込ませます。穴に入る細いノズル付きのものを使います。30分ほど放置して接着剤が完全に乾いたら、元通りに羽根を取り付けます。ヒートンを締め込んだところで、指では回らない=ラジオペンチでキュっと回すぐらいきつくなれば良好です。
※流し込む量は僅かでOKです。心配なら最初は少なめでやってみてください。多いと穴が塞がってしまいます。ゼリータイプも穴が塞がるのでダメです。
アベンタクローラーGTチューニング(2) 羽根の金具調整
問題なのは、アベンタクローラーGTのヒートンをどう調整してみても泳ぎがしっくりこないヤツ。私の一つがそれでしたが、原因は羽根の装着位置の僅かなズレでした(羽根固定金具が片側だけわずかに傾いている)。ウッド製ゆえ精密にはできておらず、超デッドスローではその僅かなズレが影響してしまいます。
つぎの写真は実際にうまく調整できたものです。金具の”赤い線の部分”を曲げてあります。それで羽根の傾きが左右対称になるようにしました。ヒートンをどうイジっても超デッドスローの動きがイマイチだったものが、これでバッチリになりました。
もしやるなら、どの程度どう曲げたら良くなるかをよく想像しつつやってみてください。取ったり付けたり、曲げ具合を変えてテストして・・・を繰り返すとかなり面倒ですが、デカ羽根モノをイジった経験ある方なら難しくないです。
アベンタクローラーGTチューニング(3) 「逆さま着水」「片羽開かない」の対策
「逆さま着水」と「片羽開かない」は連動して起こる
アベンタクローラーGTの「逆さま着水」と「片羽開かない現象」の件。その2つは連動して起こります。つまり、「逆さま着水し、それを直そうとトイッチすると、ボディが回転したときに片羽が閉じた状態になりやすい」のです。
もし、逆さま着水しなくても片羽開かない現象が起こるならば、それは着水時にサミングしてないからだと思います。キャストミスでも起こると思います。
対策としてフックサイズを変更
この症状は、フロントフックを重くすることで発生しにくくできます。フックを重くすると、あたりまえですが逆さま着水自体が減ります。逆さまに着水した場合でも、フックが重いのでリトリーブ開始でボディがクルッと自然に回ってくれて片羽開きもあまり起こらなくなります。完璧には防げませんけれど、私はあまり気にならないくらいまで減らせました。
下の写真はフックを大きめで重いものに変更し、逆さま着水時に斜めに浮くようにしたものです。このくらい斜めに浮けば、リトリーブ開始で両羽根が開いた状態を維持しながらクルッと回ってくれます。
ただし、フックを大きいものやロングシャンクタイプに変えた時に、モノによってフックが羽根固定金具やヒートンに引っ掛かりやすくなるという別の問題が起こります。そこを注意してフックを選ぶ必要があります。また、フックが重くなることはクロールアクションに少しは影響するはずなので、あまり重すぎないように。
また、元のフックのままで、下記のように鉛シール(0.3~0.4g程度)をフックに巻き付けるだけでも発生頻度はけっこう下がりました。簡単で有効な方法です。
蓄光タイプのカラー。発光度合いはいまひとつ
試しに蓄光タイプのカラー「ヨルゼミ」(白黒のやつ)を買ってみました。ライトをしばらくあてて暗くするとこんな感じに発光します↓
でも、発光度合いとしてはイマイチですぐに暗くなってしまいます。あまりおすすめできません笑。
七色ダム戦優勝の小森プロ。アベンタクローラーGTの使い方
2016年TOP50七色ダム戦で優勝した小森プロ(イマカツ契約プロではない)がアベンタクローラーGTを使用していました。小森プロの使い方は、羽根モノならではのバスを焚きつける力を利用したサイト作戦でした。
アベンタクローラーGTからアベンタクローラーRSへ
アベンタクローラーGTからさらに進化したアベンタクローラーRS。アベンタクローラーの超低速性能は、アベンタクローラーRSで極まりました。アベンタクローラーRSは特殊兵器、まさにプロスペックです。
アベンタクローラーRSで軽量版アベンタGTを作るチューニング
三原プロがやっていた、アベンタクローラーRSのボディを使って軽量版アベンタクローラーGTを作るチューニングです。RSの羽根の位置を前方に移し、羽根をGTのものに変更します。
アベンタクローラーGT vs ダッジ★超デッドスロー比較
ダッジのほうがアベンタクローラーGTよりもクロールのピッチが細かいです。それがダッジのウリです。アベンタGTは羽根がダッジより大きく、羽根による水押しがダッジよりも強いのが特徴です。詳しくは比較記事をご覧ください↓
アベンタクローラー各種インプレ・チューニング・使い方・タックル
デカバスに強い超デッドスロー水面ピクピク。アベンタ各種インプレ・チューニング・使い方・タックル等をまとめました。アベンタシリーズの、アベンタクローラーRS、2017バージョン、スーパーボーン、ウッドリミテッド(メガベンタ)も含めて紹介します。
クローラーベイト各種の実釣レビュー&使い方
クローラーベイト各種の実釣レビューや使い方をまとめました。
ビッグクローラーベイトTOP20。人気ハネモノの動画とインプレをランキング形式で紹介!
コメント
ヒックリカエリと戦い中です!
色々とやってるんですが、なかなか納得がいかず。。
ロングキャストだとほぼ問題ないのですが、ピッチングだとヒックリカエリ確率高し…
haruさん、どうもです。戦い中ですか!( ´ ▽ ` )
ピッチングでひっくり返り率高い・・・なるほど。
ある程度は諦めるしかないかもしれませんね。ひっくり返っても巻き始めでクルッと回ってちゃんと動けばよしってことで。