8/4の記事、8/7の記事で報告した灰白色浮遊物の件、よしさんによる検鏡解析の結果、「シロコ現象」であることが確認されました。
下記はよしさんからいただいた報告です…
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本日はお疲れ様でした、またサンプルをお届けくださりありがとう御座いました。今しがた、ザッと検鏡しましたところ、浮遊性アメーバの、アステロカエラム Asterocaelum sp.(がシストを形成し球状になったもの)であることが判明しました。
木崎湖(長野県)における1981~1982年の事例では、アステロカエラムがアナベナ・マクロスポーラを捕食し湖面全体を白色皮膜状に覆ったことが報告されています。先日採取した雄蛇ケ池の水中には、アナベナ・マクロスポーラが観察されています(現在未発表)。従って、04日(日)~07日(水)に至る一連の現象はシロコ現象であると確認できました。
ただ、先行事例では、アステロカエラムが捕食したのはアナベナ・マクロスポーラのみと記されており、雄蛇ケ池の水中にはアナベナ・スピロイデスクラッサ、ミクロキスティス・エルギノーザ、ミクロキスティス・ベーゼンベルギー、糸状珪藻のシネドラ・アクアスも観察していますので、それらが捕食(溶解)されずに残り、水色を緑にしているものと推定されます。アステロカエラムが、さらに大繁殖する可能性もあり、08日(木)午後、雄蛇ケ池の様子を見に行くつもりです。
●●●以上、よしさんより●●●
簡単に平たく言うと、
ある種のアメーバの大発生=大量に存在していたアオコプランクトンをアメーバが捕食しまくった結果として、シロコ現象が発生したようです。白い浮遊物は、アメーバのカタマリ(?)ですかね。
釣りに関係する部分としては、このままアオコがどこまで減っていくかです。よしさんから聞いた木崎湖の事例では、「シロコ現象発生後にたった数日でアオコがほとんど消えてクリアーウォーター化してしまった」とのことです。雄蛇ヶ池のアオコ現象は多くの種類の藍藻類(アオコプランクトン)からなる稀にみるアオコ現象であることから、はたしてクリアーウォーター化するかどうか。そのアメーバさんが好き嫌いしないでいろんな藍藻類全部食えるのか・・・そこははっきりとした情報や研究報告がないとのことです。
生態系のバランスが崩れると、通常では起こらない事が起こってしまう一例だと思います。このシロコ現象は珍しいことのようで、調査事例がほとんどなく詳しく解明されていない現象だそうです。詳しくは後日よしさんが作成する調査報告書レポートを待ちたいと思います。
夏の雄蛇ヶ池、ひょっとしてクリアーウォーター化したりして!?
マジカw
◆雄蛇ヶ池環境変化の概要
「ソウギョ放流」
↓
「水性植物消滅」 →「ギル、エビ、ザリ減少」 →「バス減少」
↓
「藍藻類(水性植物と競合関係にある)大増殖」=重度のアオコ現象
↓
「藍藻類を食うアメーバ大発生」=シロコ現象
コメント
なんか学者さんみたいな話しで私にはピンと来ませんでしたw
興味深かったのはシロコ現象後に水質が変化しクリアウォーター化するかも?ってとこですね!
そうなったら つかじーさんのスタイルも多少変化しちゃうんじゃないですか?
クリアウォーター×つかじーさん!ちょっと見てみたいかも♬
メンタイさん、どうもです!
そうですね、クリアーウォーター化したらそれに対応した釣りをしないといけませんよね。
もしそうなったら、釣果的には今より厳しくなりそうです。でも、そういう変化や厳しさに対応していくことで釣りのレベルが上がっていくと思います。
知らない単語がわんさかwww
アオコ(緑)を喰らうアメーバ(白)でシロコなんですね!
クリアオジャガ!楽しみですね~♪
缶さん、どうもです^^
まだクリアーになるってきまったわけじゃないですよw。どうなりますかね~
アメーバって聞いて小学校の頃の引き出し(頭の中)が開いたきがしますw
すごい名称がいっぱいで解らないですが珍しい現象なんですね
アメーバってきくと人間にも害がありそうで怖いですが、どうなんでしょうかね~?
急にクリアーウォーターになったらバスもびっくりですね
そしてカワウのやつが、いっぱい現れそうですが!
RINZOさん、どうもです!
気づきましたね、カワウの事に。(・ω・)ノ
クリアーになればカワウの捕食は増えますよね。。
RINZOさん
ググって調べてみたところでは、Asterocaelum に病原性や毒性があるという情報は見つかりませんでした。
Asterocaelum というアメーバはその辺に普通に生息している種類のようです。
詳しくはよしさんがレポートしてくれると思います。(・ω・)ノ
おじゃがのクリアウォーター化!でも、ウイードが生えていたころは、ウィードの下はクリアだったんでしょうね。
夏の雄蛇ヶ池がクリアウォーターですかー!
なんか真冬に見る景色ですね。(汗)
クリアウォーターは経験が浅いので苦手です。(笑)
カスの様な…と表現してしまった物は「アステロカエラム」がシスト?を形成して球状になっている状態だったのですね(^^;
木崎湖の事例で、「シロコ発生後、数日間でアオコが消え水がクリアー化してしまった」なんて…
凄い捕食力といいますか、強い勢力を持っているのですね(>_<)
好き嫌いせず食べられたら…(・・;)
考えると、色々な意味で先が怖いですね(;_;)
Tackさん
そうです。クリアでしたよ。もう遠い昔のように感じます。
仲秋時雨さん、どうもです!
ベジテーションがなくてクリアーになったらどうなるか?。減水してるし丸見えでサイトしまくりですかね!?そうなるとボートじゃないとキツいかな。。
ま、なってから考えましょw
keijiさん、どうもです!
そうですね、なんか怖いですね…
wikipediaによると、
「シストとは、動物、植物、菌類いずれであれ、生活史の一部で、一時的に小さな細胞体や幼生が厚い膜を被って休眠状態に入ったような状態になるときに、それをさして言う・・・」だそうです。
微生物ってのは肉眼では見えないですからどうもピンときませんねw
クリアウォーター!?
楽しみであり怖さでもある(o_o)
とりあえず、加藤誠司さんのDVD買って勉強しとくかw
リョウさん、どうもです!
気が早いですね〜w
あれからどうなりましたかね。。
アオコはさらに減ったのか?湖面はもっと白くなったのか?
あるいは、あの程度で収束したのか?
気になります(´Д` )
オジャガのクリアウォーター化♪
いいですね~★
ちょっと頑張って、今年中にオジャガ出撃を、うっすら企んでます★
トンカツさん、どうもです!
えっ 来るの? うっすらw
ちと遠いからね~
わたしは毎年1回、嫁の実家にいくため、トンカツ家付近を車で通過してたんですが、震災以降は福島原発付近が通れなくなってしまったこともあってその後は新幹線で行ってます。東北道を避けての常磐道、常磐道終点から仙台に抜けるまでの一般道のノドカな風景が好きだったな~。途中にいい感じの野池もあったし。。
一応理系専攻なものですから、よしさんのレポ大変興味深かったです。(とはいえ微生物学はほとんどわかりませんがw)
先行事例に記されている特定の藍藻類以外も捕食されれば、学術的にも貴重な知見になりそうですね…
mikanさん、どうもです~
わたしも理系ですがw。生物ではなく、物理系です。
> 学術的にも貴重な知見になりそうですね
はい、そうなりそうですね。
よしさんは、これに関係しそうな論文・文献等を国会図書館から取り寄せると言ってました。きちんとした学術文献としてのレポートが最終的に出来上がると思います。
楽しみですね^^
アステロカエラムが捕食するのはアナベナ・マクロスポーラ(のみ?)というのが定説ですから、今夏の雄蛇ケ池のアオコ現象を構成する他の藍藻類は残り、池水がクリアーになる可能性は低いと想定されます。
前後比較のため、08日(木)及び12日(月)雄蛇ケ池を観察しましたところ、07月14日に比し、(アナベナ・マクロスポーラが減った分だけ)アオコ現象は軽減し、本属によるシロコ現象も終盤のようです。
よしさん、
お世話様です。
追加観察報告ありがとうございます!
残念ながらクリアーにはならなそうですか…w