シマノ20メタニウムのHGとノーマルギアの2台を使用中です。実釣レビューを一言でいうと、19アンタレスを初めて投げた時のような感動は無し。個人的に驚いたのは「この仕様でこの軽さなのか」という点だけです。
細かいスペックとその能書きは省略して、おかっぱリバサー視点で具体的使用感のインプレッションです。(スペック詳細はメーカーサイトへ)
飛距離UPや進歩は感じず。スプールは19アンタレス同様
19アンタレスユーザーで20メタニウムを買うかどうか悩んでる人いるでしょうね。20メタニウムと19アンタレスに同じラインを巻いて、それを同じロッドに乗せて、いくつかのルアーで投げ比べてみました。
20メタニウムは、19アンタレスと同じ19mm幅ナロースプールです。飛距離やキャスト性能について、19アンタレスからの進歩はほとんど感じませんでした。軽量ルアー使用時の快適さが少し増したかな?という程度だと思います。
SVS(遠心ブレーキ)の進化もほぼ終点なのか、両者のブレーキ性能も特に変わりない感触です。ドライブギアも同じブラスギアのようですし、巻き感の最高さも一緒。
ラインキャパシティも19アンタレスと同じです。
というわけで、20メタニウムの基本性能は19アンタレスと変わらず、感動するような進歩はありませんでした。19アンタレスに搭載されていない技術として、一体成形ボディによる高剛性=コアソリッドボディが20メタニウムにはプラス要素としてありますが、今のところ自分の釣りではあまりメリットを感じません。
メインリールは20メタニウムか19アンタレスか?
自分のスタイルは、オカッパリでロッド2本(もしくは1本)持ちというスタイルです。最近は、20アンタレスがメインリールでサブが16メタニウムという使用でした。
ひとまず、ロッド2本を20メタニウムに変更して使い込むことにします。
自分が購入したリールと、これまでのメインリール変更履歴です↓
12アンタレス ←性能進化に感動してメインリールに!
13メタニウム ←性能進化に感動してメインリールに!
14クロナーク
16メタニウム ←性能進化に感動してメインリールに!
17クロナーク
18バンタム
19アンタレス ←性能進化に感動してメインリールに!
20メタニウム ←ほぼ感動なし。19アンタレスと同列の印象
小ささと軽さを必要とするならば選択は20メタニウムになりますが、今回は19アンタレスと同列な印象ですので自分のメインリールをどうするか判断に迷っています。(ただし、19アンタレスは異音問題という不具合あり)
しかし、使い込むにつれて20メタニウムの良さがジワジワくるかもしれません。また、不具合が出るかもしれません。このまま使い込んで、19アンタレスのインプレと同様に気になるところなど出たら追記していきます。
…と、これではインプレとしてあまりに蛋白かもしれないので、もう少し書きます。
追記)巻きモノは19アンタレスに戻した
20メタニウムを使ってみてその後、6月末時点で巻き系は19アンタレスに戻してます。自分の感覚では、20メタニウムよりも19アンタレスのほうが軽いものから重いものまで飛距離が出しやすく感じます=無理が効くというか少々無理してもバックラしにくいというか、そんな感じ。差は小さいですが自分にとっては気になる差です。
キャストフィーリングは19アンタレスのほうが気持ちいい…というのも、もうひとつの理由です。それと、20メタニウムの軽さにあまりメリットに感じていないのもあります。
20メタニウムを使ってきましたが、巻き系は19アンタレスに戻してます
自分の感覚では、20メタより19アンタレスのほうが軽いものから重いものまで飛ぶ=飛距離が出しやすく、キャストフィーリングも19アンタレスのほうが明確に気持ちいいです
20メタニウムの軽さにはあまりメリットに感じないしで… pic.twitter.com/MZqfXTlmV3
— つかじー@デカハネGP開催中!! (@tukajii) June 24, 2020
コンパクトゆえ手が小さい人は良いはず
20メタニウムはコンパクトボディで小さいです。19アンタレスと比較してどちらがパーミングしやすいか、人それぞれ違うと思いますが(握り方等にもよりますが)、手が小さい人には向く傾向はあるはずです。これはハッキリしてますね。
軽いのはすごい。16メタニウムMGLと同じ重量
この性能とスペックで、16メタニウムと同じ175gには驚きました。
リールの軽さを必要とするなら、もちろん19アンタレスではなく20メタニウムの選択になります。逆に、19アンタレスの重さ(220g)が気にならない人、特に軽さを欲していなければ、19アンタレスもアリでしょう。
また、どんなルアーをどういうふうに投げるか、合わせるロッドとのタックルバランスがどうなるか。その観点では、必ずしも軽いリールが良いとはならないです。
16メタニウムMGLと20メタニウムの比較
16メタニウムと20メタニウムを比較します。その差が特に大きく感じるのは、軽いルアーを使用する時です。自分の感覚では次のような感じです。
16メタニウムでぎりぎりキャスト可能な小さくて軽い「ルアーA」があります。フルキャストは恐いし、向かい風は投げにくくて使いたくなくなるルアーです。バーサタイル系の名機16メタの限界点です。
20メタニウムは、「ルアーA」を楽にフルキャストできてしまう。向かい風でもあまり気にせず投げれてしまいます。すっげーなコレ…。これが実感値です。
(上記は19アンタレスのインプレに書いた事とだいたい同じです)
20メタニウム細部の使い勝手、欠点はあるか?
19アンタレスとの違いなどを中心に、20メタニウムの細部についての長所・短所、その印象です。
ダイヤルケース、側面の開閉
サイドカバーの開閉はバンタム譲りの方式(ダイヤルケース)ですが、開けづらくて個人的にはあまり好きではないです。
しかしながら、ブレーキ設定変更のためにブレーキシューをいじる必要はぼほないです。釣り場でサイドカバーを開けるのは、ブレーキ設定を変えるのではなく、巻物で遠投し続ける釣りをするときに注油が必要になるケースだと思います。そういう時以外はあまり問題ないですね。
ブレーキダイヤルに数字と目盛があるから、その点で19アンタレスよりブレーキ設定の微調整はしやすいかもしれません。しかし、ダイヤルの回しやすさはアンタレスのほうが良く、調整しやすいです。
おかっぱりだけの問題ですが、ヤブ漕ぎした時にダイヤルケースの窪みにダストや粉塵が入るおそれがあります(18バンタムと同様です)。
キャスト音、キャストフィール
19アンタレスは音もあまり無く、フーーーーンってブッ飛びます。20メタニウムはビュィーンという感じのキャスト音がします。
キャスト音が出るほうが好きな人は20メタニウムのほうがよいですね。自分は、どちらかというと19アンタレスのキャストフィールのほうが気持ち良く、好きです。
クラッチレバー
クラッチレバーの面積が狭くやや曲面になっていた18バンタムや、クラッチレバーが微妙に曲面になっていた19アンタレス。クラッチレバーに不評があった18バンタムや19アンタレスとは違い、20メタニウムは完全平面タイプなので問題はありません。16メタニウム同様の使用感で使えます。
KDWオフセットクラッチとの相性を確認しましたが、使用感はバッチリです。19アンタレス同様、20メタニウムでもサミングしやすくなります。(ネジが1本しか締まらないので、20メタニウム用のオフセットクラッチ発売が待たれます)
オカッパリ用バーサタイルリールとしての選択肢
自分のようなオカッパリでロッド2本か1本持ちというスタイルの場合(ひとつのタックルでいろいろやってしまう場合)、メインのバーサタイルリールとして選ぶなら19アンタレスか20メタニウムか?
パーミングの感触やキャストフィール、タックルバランスが合うか、それによって選択したいです。総じて、手が小さい非力な人には小さくて軽い20メタニウムのほうが合うかと思います。
20メタニウム HGとXGのギア比が微妙な数字
あとは、ギア比で選択が変わると思います。
19アンタレスのギア比
6.2(ノーマルギア)
7.4(HG)
20メタニウムのギア比
6.2(ノーマルギア)
7.1(HG)
8.1(XG)
個人的には、20メタニウムのHG「7.1」というのが微妙だったりしますが、7.1と7.4のどっちが合うという感覚がある場合、それも選択の条件になるかもしれません。
もちろん、XGが必要なら20メタニウムです。ただ、16メタニウム XGは8.5でしたが、20メタニウム XGは8.1と微妙な差があります。
20メタニウムのインプレまとめ
19アンタレスを気に入って使っているユーザーなら、20メタニウムに飛びつく必要はないと考えます。
20メタニウムの大きな特徴をまとめると、
18バンタム同様の剛性感(コアソリッドボディ)
19アンタレスと同じ飛距離、ブレーキ性能(MGLⅢスプール)
19アンタレスと同じ巻き心地(真鍮製マイクロモジュールギア)
初搭載の新機構等はないです。既にあったシマノのハイレベル技術を載せて、素材・パーツの見直しによりウエイトを削ぎ落とし、16メタニウムと同じ重さ175gに抑えたリールです。
コメント
インプレありがとうございます!私はアンタレス買うお金がないので、同性能でリーズナブルなメタニウム一択です☺️ていうか、注文しましたが汗 左ハンドルなので5月まで待たないといけないというのが厄介です。
どういたしまして(^^)5月までおあずけですね笑