牛久沼のリリーパッド(蓮)が激減している件、ナマローさんのブログでも報告されていましたが、新しい情報がありました。(牛久沼の写真と情報は、牛久沼に通いこんでいるTackさんより)
消滅してしまった牛久沼のリリーパッド
写真は、遠くに茎崎橋が見える東谷田川の中流域。今年の6月中旬に撮影されたものです。例年ですと蓮畑のようなリリーパッドが拡がっているはずのエリアですが、蓮の姿は皆無です。
牛久沼の蓮はほぼ全滅という状況。その理由が特定されていないとのことでした。
葦に草魚の痕跡あり
牛久沼の葦の葉に、何かに食われた跡(噛み跡)らしきものがたくさんあり、それは雄蛇ヶ池で私が確認した草魚の噛み跡にそっくりだということが判明しました。写真を提供してくれたTackさんは、葉を食べている草魚らしき巨魚も目撃しています。
また、Tackさんはかつては雄蛇ヶ池に入り浸っていたので草魚をよく見て知っている人です。
牛久沼の葦
昨日撮影された牛久沼の葦です。水際の葉の先端を見てください。(写真は減水後の撮影)
(もっと拡大したいのですが、画質が限界です)
雄蛇ヶ池の葦
次の写真は、雄蛇ヶ池に草魚が放流された翌年、草魚に食い荒らされた葦原で私が撮影した葦です(2007年5月31日)。葉の先端に草魚の噛み跡が残っています。
この年、雄蛇ヶ池の葦原は水に浸かっている部分はほぼ消失しました。(2007年に書いた私のレポート)
雄蛇ヶ池と牛久沼の違い。それはアオコ?
草魚がベジテーションを食い荒らすと、その結果として大量の糞をします。雄蛇ヶ池では、その糞が植物性プランクトンの餌となって大繁殖し、アオコ現象が発生するようになりました。
牛久沼では、現状はアオコ現象は特に確認されていないようです。雄蛇ヶ池との違いは何か?それはハクレンが居ることです。ハクレンは植物性プランクトンを食べるのです。
(雄蛇ヶ池には、その後ハクレンも放流されたらしく、アオコ現象の酷さは以前ほどではなくなりました)
雄蛇ヶ池との違いその2。ソウギョの繁殖
ソウギョは牛久沼なら繁殖できるかもしれない。川があるからです。草魚は大きな河川でなければ繁殖は難しいようです。国内で草魚の自然繁殖がはっきり確認されているのは利根川(あとは荒川も?)のみのようです。
牛久沼の草魚が利根川から入ってきたのであれば、継続的に入ってくる可能性は大ですね。
蓮が消えればデカバス釣れる
繁茂していた水草が消えると一時的にデカバス釣果が増えます。実際に今年の牛久沼は50UP釣果増加してるそうです。
ただ、お祭りはいつまでも続きません。それは前例が示しています。
雄蛇ヶ池でも、草魚放流後に水草が消えた2~3年はデカバスラッシュに沸きました。その後どうなったかはご存知の通りです。
牛久沼に蓮が戻る日は来るのか?
雄蛇ヶ池の草魚はいずれ死に絶える(再放流されなければ)ので、私の見立てではおそらく10年後くらいには蓮が再生しはじめると予想されます。
牛久沼はどうでしょうか。蓮が戻る日は来るのでしょうか…。
コメント
写真掲載、恐縮です
牛久沼は通いこんでると言ったら常連さんに怒られそうですが、今年は負けないくらい通いました(笑)
ソウギョが自然繁殖できることと、おじゃがにハクレンを放流していたことにビックリです汗
Tackさん、こちらこそ情報ありがとうございました(∩´∀`∩)
雄蛇ヶ池のハクレンは、数は少ないけどいるみたいです。死魚も数匹確認してます。
早くも死んでしまったハクレンもいるんですね。。
牛久沼の蓮は、ソウギョだけではなく、亀も原因ではないかと言われています。意外なことに、亀も草を食べるそうです。
マクソンさん(ですかねw)、どうもです!お久しぶり!!
はい、ミドリガメは蓮を食べます。ミドリガメは茎を食いちぎるようで、食い千切られた蓮葉がたくさん浮遊している場合は、カメの仕業だと思います。(また、食いちぎった断面を見ればわかります)オジャガの経験ではそうでした…。
でも、カメはいくらたくさんいたとしても食べる量がしれてます。オジャガにもカメはたくさんいました。それに比べ、ソウギョの破壊力は桁違いでした…。
当たりです!
マクソンです。笑
確かに、仰る通りですね。ソウギョが食べる量は亀とは比較にならないですね。
雄蛇ヶ池のベジテーションが全滅したくらいですからね…。