デカハネでグラスロッド(グラスコンポジットロッド)絡みの話が定期的にでるので、過去にこんなことがありましたというお話をまとめておきます。
雄蛇ヶ池で流行りだしたビッグクローラーベイト
ハネモノブームの初期、雄蛇ヶ池ではデカハネを投げる人が急に増えました。もちろん自分もデカハネを投げまくっていたのですが、そんな中であった実話です。
雄蛇ヶ池で釣りする方はたぶん「Bassキチさん」をご存知かと思います。
Bassキチさん、最近調子どう?
デカハネデッドスローやっててバイト出るんだけど、なかなか乗らないんです。掛かったと思ったら、薄掛かりでバレたりで…ダメっす
Bassキチさんだいたい昼間やってるから、食わせてもバイト浅そうだよね。グラスロッド(グラスコンポジットロッド)使ってる?
前にもつかじーさんにそう言われたので、グラスじゃないけど、低弾性のカーボンロッド使ってますよ
それはね、グラスロッドにすると変わると思うよ
ほんとに?でも低弾性だから掛かりそうなもんだけどな~。なんでかな~
オレ最近、たぶん、デカハネで10バイト10フィッシュだよ。グラスロッドでね
まじすか!? グラスロッドでそんなに違いが出るの…?
だからさ、騙されたと思ってやってみてよ
というわけで、Bassキチさんは試しにグラスロッドでやってみることに。
それからしばらく時が経ち・・・
Bassキチさんグラスロッドに変えて、その後どうですか?
グラスにしたらちゃんと掛けられるようになりました!でかいの5~6本釣ったかな。今のところ100%キャッチです笑
いいね~。うまくいきすぎでしょ笑
とまあ、だいたいこんな会話でした。Bassキチさんほんとに釣りウマなんですが、グラスロッドでここまで差が出るとは思ってなかったと。
グラスロッドで大きな差がでたその理由・背景
もちろん、Bassキチさんがグラスロッドをうまく使いこなしたからこその結果です。ですが、それに加えて、次のような理由・背景があると思います。
理由1
当時の雄蛇ヶ池は人がとても多くてハイプレッシャーでした。この会話をしていた時期、デカハネで釣れていたサイズは45~50UPクラスで、ルアーで何度も釣られているバスだろうしそれなりにスレてます。
理由2
デカハネデッドスローをやり込んでいると、ショートバイトや乗らないバイトが多くなる時期があります。Bassキチさんとのこの話は5~6月くらい、アフターのバスが増える時期のことです。
理由3
オカッパリで足場が高い場所から投げていると、バスがしっかり反転するまで待たないとアワセが抜けやすくなるという要因があります。また、デカハネデッドスローでは足元岸際のバイトが多いですが、それもアワセが抜けやすくなる。
つまり、立ち位置が高くて岸際でバイトすれば、アワセの方向が上方になりやすく抜けやすくなるわけです。Bassキチさんはそういう場所でけっこうやっていたのではないかと思います。
グラスロッドにすると改善できるのはなぜ?
バイト時に、ロッドを持つ手元にガツンっと感じるならば、その時にバスも”不自然な衝撃”を感じるはずです。ためらいつつバイトしたバスやスレてるバスほどそこで違和感を感じ、食い込まなくなることもあると思います。グラスロッドであれば、バスが感じる不自然な衝撃を緩和できますよね。
デカハネデッドスローでは、バスはだいたいフロントフック付近を食い上げてきますが、でかい羽根がじゃまで口に入らないのが普通です。その結果として、バスの反転が遅れやすいです。バイト後に反転しようとした際にも、デカハネは大きなパーツ有で浮力も強いから、水中に引きずり込むのにバスがもたつきやすいです。
そういう状況の中で、バスの反転を十分に待てれば(アワセを遅らせることができれば)ミスバイトにならずしっかり掛けることができます。それを手助けするのがグラスロッドです。
しかしながらグラスロッドは慣れが必要
繰り返しになりますが、前提としてBassキチさんがグラスロッドをうまく使いこなしたからこその結果です。グラスロッドを使いこなせないとなかなかここまで違いは出せないと思います。
もちろん、バスの活性が高くてしっかりバイトしてくるような状況であれば、わざわざ扱いにくいグラスロッドを使わずともカーボンロッドでOKです。
秋に乗らないバイトが多発するケース
今回書いたBassキチさんとの話は、スポーニング後のスプーキーなバスが多い5~6月くらいのことです。
それとは違う時期で、秋頃に”乗らないバイト”が増える別の理由もあります。
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