18バンタムMGL(シマノ)の飛距離や使用感含めインプレです。16メタニウムMGLや17クロナークMGLとも比較します。
バンタムMGLは高剛性。アルミ一体ボディ
シマノの最新技術を駆使して作られたバンタムMGL。フレームを一体成型したコアソリッドボディ(アルミ一体ボディ)によって剛性をアップしています。それと引き換えに重量は増しています。
機種 | 重さ |
18バンタムMGL(6.2) | 215g |
17クロナークMGL(6.2) | 185g |
16メタニウムMGL(6.2) | 175g |
※バンタムMGLのハイギア(7.1)は220g、エクストラハイギア(8.1)は225gです。
重量増を軽減するボディのコンパクト化
重量増はネガティブな材料です。それでも、ボディの積極的なコンパクト化によって軽減され抑えられています。
下の写真は、バンタムMGLとメタニウムMGLを同じロッドに乗せて比較してますので、バンタムMGLがいかにコンパクトか、サイズの差が分かると思います↓
重くても結果的に扱いやすくなったと感じるかもしれません。使用感は後述します。
スプールとレベルワインダーが近いという問題点?
ボディコンパクト化による副産物として、メタニウムMGLやクロナークMGLに比べ、レベルワインダーとスプールがかなり近いです。
下はラインをフルに巻いた状態です↓
(斜めのラインの確度に注目。ラインが放出されるほど角度がキツくなる)
それが、レベルワインダーとラインの摩擦を招き飛距離に影響するのではないかという懸念が指摘されてました。(使用感のところで後述)
レベルワインダーのスプール側がワイド
バンタムMGLのレベルワインダーは、メタニウムMGLやクロナークMGLと違って、スプール側の口がワイドに開いています。これで前述の問題を改善しているようです↓
バンタムMGLはコンパクトでパーミングしやすい
手が小さい人は、メタニウムMGLやクロナークMGLより握りやすいと思います。
パーミング(握る)しやすいことは、ボディ剛性が活きる負荷が掛かった時にしっかりと握れるので、結果として高剛性の恩恵を感じやすいと思われます。
私は指が長いので、小さいバンタムMGLを握った時に親指が前方に出てしまいます(上の写真)。それでも、レベルワインダー上のフラットな面がメタニウムMGLやクロナークMGLより広く、「親指の置き場」がなんとかなるので大丈夫そうです。
バンタムMGLの剛性の高さは太いラインで活きる
剛性の高さは太いライン使用時に活きると思います。
自分は主に20ポンドを使うので、深溝スプールに変更したメタニウムMGLを使用してました。バンタムMGLはそれと同じラインキャパで、16LBで100mです。(クロナークMGLも同様)
18バンタムMGLの使用感インプレ、飛距離
太いライン(レベルワインダーの摩擦が大きくなる?)の場合、飛距離への悪影響はあるのか、試しました。
バイブレーション遠投時の飛距離
飛距離が出る中型クラスのバイブレーション遠投ではメタニウムMGLとほぼ遜色なし。12g~21g程度のクランク・ジャークベイトなどを投げ比べてみても、メタニウムMGLに若干劣るかそれほど変わらないくらいの印象です。
ただ、太いライン(20ポンド使用)で、軽いルアーや空気抵抗の大きいルアーを使うと差を感じると思います。
クラッチ面が狭く、クラッチ切るとスプールから離れ気味
メタニウムMGLやクロナークMGLに比べ、クラッチレバーの面積が狭くてややラウンド、そして、クラッチを切った時の「クラッチとスプールの距離」が少し遠いです。(これもコンパクト化の副産物か)
ブレーキ調整ダイヤル
外部ブレーキ調整ダイヤルは、ロッドに固定した状態であれば回しやすく感じました。メタニウムMGLやクロナークMGLより、むしろ使いやすいと思います。
追記)変更されたクラッチレバーはやや不評
前述した「クラッチレバーの面積が狭くてややラウンドしている」件。バンタムMGL購入者が増えた時点でアンケートしてみました。
その結果、バンタムMGLのクラッチレバーはやや不評なようです。メタニウムMGLなどのクラッチレバーのほうが好きだという意見が多数派でした。(回答数/117名)
【18バンタムのクラッチレバー】18バンタムと16メタニウム(もしくは17クロナークなど)を両方持ってる人にアンケートです。微妙に違うクラッチレバーの使用感はどっちが好き?
— つかじー@バス釣り蛇の道は蛇 雄蛇ヶ池 (@tukajii) 2018年7月9日
バンタムMGLの気になる点、その他
新しい構造、ダイヤルケース
バンタムMGLには、マイクロモジュールギア、サイレントチューン、NewSVSインフィニティなど、メタニウムMGLと同様の最新機構が搭載されてます。
ボディの一体化でサイドプレートはなくなり、その代わりに”ダイヤルケース”を回転させるとそれが本体から分離します。開けにくさは感じられず、しっかり精緻な作りになっています。
ダイヤルのくぼみにゴミや砂が入るかも
オカッパリの使用時にはダイヤルのくぼみにゴミや砂などが入る恐れがありますね。
オカッパリだと、バンタム外部ダイヤル部分にゴミ入りそう…wなんかやだなw pic.twitter.com/K1Vr8QSIIa
— つかじー@蛇の道は蛇バス釣り (@tukajii) 2018年2月18日
藪漕ぎもしますからね笑。
ブレーキ調整ダイヤルは、回したときのクリック感(カチカチ音)がほしいところ。
バンタムMGL PG(ギア比5.5)
バンタムMGLには、メタニウムMGLやクロナークMGLにはない「ギア比5.5のPG」がラインナップされています。
シマノのロープロリールでギア比5.5は、15クラドを持ってます。自分はオカッパリでロッド本数が絞られるので、今は5.5の出番ほぼなしです(ローギアがほしい部分は、ギア比6.2のロングハンドル化でカバー)。
よってPGを買うつもりはありません。
デザイン的な不評(?)
コンパクト化でボディ前面部がフラットになり、見た目にシャープさがなくなってデザイン的にイマイチだという指摘もありましたけど、すでに見慣れてきました。問題ないです笑。
バンタムMGLのスペック表。ギア比・重さ・価格など
スペックと価格は下記の表の通りです。
(©Sabuism)
バンタムMGLとメタニウムMGL
個人的には、バンタムMGLとメタニウムMGLを混ぜて使うことになりそうです。
その場合に気になるのは、クラッチ周りとサミングのフィーリングがメタニウムMGLと違うことです。サミングは個人差があるので評価が分かれそうですが…。
軽量ルアーはメタニウムMGL
軽量ルアーや空気抵抗が大きくて投げにくいルアーは、メタニウムMGLのほうが使いやすく、いままで通りメタニウムの使用頻度は高くなりそうです。
自分のオカッパリでは、バンタムよりもメタニウムの出番のほうが多いと思います。
ビッグベイトなどはバンタムMGL
ビッグベイトやビッグクローラーベイトなど重量級のルアーはバンタムMGLが向いてます。いままでクロナークMGLを使ってたシーンでは、それをバンタムに交代させようと思います。たぶん、クロナークMGLは使わなくなりそうです。
リールのボディ剛性。バス釣りにどれほど必要か?
バス釣りにおいて、ベイトリールのボディ剛性がどれほど必要でしょうか。ボディが歪むくらいに高負荷が掛かるのはどんな時か。
普通サイズのルアーを使っているとしてどうでしょうか? そして、デカバスは年に何本釣るでしょうか? 巻き心地の違いはあるにしても、感覚的に僅かかもしれませんよね…。
コメント
つかじーさん、今晩は。
もうバンタム使ってるんですね、私も気になってるんですが左ハンドルなんですよ欲しいのが本当に待ち遠しいです。
上州の男オオカミさん、どうもです~昨日から販売のようです。
もうちょっとのガマンですね!(^^)
はやっ!!
もう入手したんですか、つかじーさん!!
早速のインプレありがとうございますm(._.)m
結構、サイズが小さいんですね、メタMGLと同じ位かと思ってました。
ちなみに剛性による巻き心地のスムーズさは体感出来るレベルでしたか?
ころっけさん、どうもです!
即買いしてしまいました笑
「剛性による巻き心地のスムーズさ」ですか…。メタニウムMGLと交互になげたけどよく分かりませんでした~w
つかじーさん早いっ!
速報インプレありがとうございます♪
私もレベルワインダーがスプールに近い部分が気になっていました
初代アンタレスっぽいのかなぁと
マイナーチェンジで前方に出る様な気がするんですが・・・
使用回数を経てからのつかじーさんの評価で
私も買うの決めます!
ワカさん、どうもです!
そうですね、マイナーチェンジあるかもですね~笑 レベルワインダーまわりは改善の余地ありそうな感じします(^^)
初めましてでコメント失礼します。
どうしても気になっていたことがあるのですが、メタニウムMGLとバンタムMGLのスプールに互換性はありそうですか?
しんごさん、はじめまして。コメントありがとうございます~
ボディの構造からしてぜんぜん違うので、直感的には互換性があるとは思えません。最初からそういう期待を捨ててましたので未確認です、すみません(^^;)たぶんダメかと…
お早い回答ありがとうございます!
スプールサイズは一緒だとスペック上見ていただけに残念です。シャフトは確かに長さが違いそうですもんね。
ただ一つモヤモヤしていたことが解決したので良かったです。
ありがとうございました!