ハイフィン(hi fin)クリーパー・ホグバスターは名作羽根モノルアーですよね。クリーパー・ホグバスターのチューニング方法とインプレ&使い方のお話です。
※この記事はアルミ羽根(旧型)のクリーパー・ホグバスターに関するものです。
江口プロのハイフィンクリーパーチューニング
まず、ルアマガ10月号に載っていた江口プロの記事からです。エグシュンがいうチューンのポイントは、ボディと金具の接続部をヤスリで削る、金具の穴を削る、羽根を広げてやる、の3つだと。
それに付け加えると、羽根が当たるヒートンの曲げ角度変更が調整点としてあります。
ハイフィン ホグバスター新品と使い込み品の差
次の写真はホグバスター(クリーパーのジョイントタイプのヤツ)ですが、クリーパーもホグバスターも羽根まわりは同じ構造です。(今はスレンレス羽根のハイフィンが売ってますが、これはアルミ羽根タイプのチューニングです)
使い込むと羽根が垂れ下がる
上はほとんど新品で羽根はほぼまっすぐになってますけど、下のは羽根の可動域が広がっているので、”前へならえ”した状態で羽根が下に垂れ下がり気味になっています。
ルアマガに載ってたエグシュンのクリーパーの羽根も垂れ下がり気味になってましたよね。
羽根スリットの削れ、ボディの削れ
パーツを外すと下の写真のようになってます。これがたぶん、エグシュンの言ってるチューンとほぼ同じ状態と思われます。
羽根があたる部分、ボディがえぐれるように削れてます。羽根は比較のため新品を並べてますが、付け根のスリット状の穴がけっこう広がってるのがわかると思います。
使い込んだ状態を作り出すチューニング
このボディのエグレと羽根の穴の拡大は、実は使い込むと自然と徐々に起こるものなのです。あとはそれに追加で手を加える感じになります。つまり、このチューンは使い込んだ状態を作り出すチューンとも言えます。
羽根のチューニングをする理由
なぜこの状態を作り出すのか?なぜこのようにチューンするのか?
チューン後のアクション
”前へならえ”の状態であれだけ羽根が垂れ下がるということは、羽根が上下にガタつくようになっています。そのガタツキがポイントで、ぎこちない動きを生むと同時に金属音的ノイズも増えます。加えて、羽根を広げてクロールのピッチが細かくなるように調整してやるとデッドスローで巻くことができます。ジョイントボディのホグバスターではこれがさらに顕著になり、ジョイントボディが動きとサウンドをより複雑化します。わかりやすく例えると、ノーマルはポコポコ音をたてながら調子良く泳いでいく生き物で、チューン後はグチャグチャジタバタもがく瀕死の生き物、という感じです。理想は移動せずその場で細かく動き続けることですが、もちろん無理なのでそれにできるだけ近づけるわけです。
エグシュンが実際どれくらいにチューンしてるのかはわかりませんが、チューンの方向としてはこいうことだと思います。このチューニングの核心は、「大きなボディでありながら、極力遅い巻きスピードで、小刻みに激しく動く」ことです。
タフコンディション向き
もう察しがついてるかもしれませんが、これはタフコンディション向きのチューンです。だからバスのコンディションによってはこのチューン(=巻きが遅くなる)が逆効果になることもあるはずです。遅く巻かなくても出る条件ならば効率が悪いし、強風や大雨の中ではオリジナルのままのほうがアピールが強くてバスが気付きやすいと思うからです。つまり状況によって使い分けるのですが、2個持っていくとかなりかさばりますね( ´ ▽ ` )
チューニングは失敗のリスクあり
このチューニング、ちょっとリスキーなんです。やるならそれなりに覚悟してやってください。
グシュンも左右のバランスを注意…と書いてましたけど、チューンによって左右のバランスが崩れやすく、失敗するとクロールしなくなったり回転して使い物にならない状態にもなります。アメルアということもあり作りが大雑把で、ヒートンや金具の取り付け具合などにバラツキがあるのも関係してると思います。一度チューニングが決まっても使ううちに微妙にずれてくることもあります。自然に削れてくればズレても不思議はありませんよね。
ホグバスターは冬でもイケる!ロボ奥田
「マジです。冬でもいけます。これは沖側を度外視して、シャローに来たバスを、強烈に刺激してリアクションバイトさせます」byロボ奥田。私の言っている事と奥田さんの言ってることがカブりました↓
クリーパー&ホグバスターの速巻き/鳥の水浴び釣法
クリーパー&ホグバスターの速巻きによる使用法、名付けて「鳥の水浴び釣法」の話。
レイドジャパンのホナケン
前のルアマガの記事で、カナモがクリーパーのチューニングについて「個体によってはチューンングにかなり手間がかかるので、ホナケンを作ることにした」と言ってるのは、おそらくこんな話だと思います。
レイドジャパンのホナケンは、このチューンの核心を突いてくる予想ですが、「ホナケンが完成した時には、世の中の羽根物好きが気づいていないアクションのキモも公開したいと思います」とカナモが言うからには、他にも何かあるはずです。
クローラーベイト各種の実釣レビュー&使い方
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コメント
熱い!つかじーさん熱いっス!!
買う買う言って未だ購入していない私ですが、買ってたとしても ここまで考えてチューニングは出来てなかった事は確かです(^^;;
更に興味が湧いたの半分、ちょっと面倒そう?って思ったの半分ですw
でも買っちゃうと思います(アホ)
凄いチューンになってるわけですね~
前に買いかけたんですが 途中でやめてしまってそのままです
ホナケンが発売したら買おうかなぁ~と思います
このでかさのルアーで釣れたら本当にしびれますね!
メンタイさん、どうもです!
はい、面倒ですw 不安定の中の安定を探すようなものかもしれませんね。
手に入れたら使い込んでください^^
RINZOさん、どうもです!
> ホナケンが発売したら買おうかなぁ~と思います
それでいいと思います( ´ ▽ ` )ノ
上のホグバスターはもしやHAMAのオリカラでは!?
カナモの自信作!度肝を抜かれるんでしょうねー!
缶さん、どうもです!
アタリ!
オリカラ詳しいですね〜w
うーん、さすがの洞察力です!ホナケン、購入して核心をついているか試したくなってきました^^
Tackさん
そうですね。
でもホナケン、だいぶ先みたいです。。
かなり深めに「ふ~~ん」と読ませて頂きました★
羽モノにまだ興味が向いてませんが、威嚇系なんでいずれ興味がわくと思われます★
トンカツさん、どうもです!
やっぱり「ふ~~ん」ですよね^^