13メタニウムインプレ/12アンタレスとの比較

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今年リリースされる新製品の中で目玉とも言える、シマノのNEWメタニウム(13メタニウムXG)を1台入手。


注目のギア比最大のタイプですが、それはひとまずおいといて。13メタニウムは12アンタレスの機能を踏襲し機構的にほぼ同じものが搭載されてます。つまり、12アンタレスで出ていた不具合やイマイチなところが、13メタニウムではどうなのかと。以下、気になる部分に関しての比較・レビューです。

巻き心地を乱す元になったレベルワインダー

まず、12アンタレスのシルキーな巻き心地を乱す元になった、レベルワインダーについてです。

評判の12アンタレスでトラブるの巻!実釣インプレと修理とシマノの対応
12アンタレス(シマノ)、2台もってます。飛距離や実釣インプレ、修理時のシマノさんの対応などについてです。 12アンタレスの使用感、飛距離 全体的な使用感としては、一度使ってしまうともう手放せないぐらいの心地よさです。これまで07メタニウム...

12アンタレスのレベルワインダーは開放面が前面側に変更され、それにより旧アンタレスや旧メタニウムよりも巻き上げで飛び散るアオコ飛沫などがレベルワインダー内部へ入りやすくなりました。これをアオコ地獄の雄蛇ヶ池で酷使すると、レベルワインダー内部がアオコまみれになることで最終的にはレベルワインダー起因で巻き上げのガタツキ症状がでるという例の件です。(症状がでるかどうかは使うルアーやタックルバランス等にもよる)マイクロモジュールギアによるシルキーな巻き心地がゆえ、レベルワインダーの僅かなガタツキが強調されているのかもしれませんが、一度症状がでると使うのがいやになるぐらいの違和感です。
13メタニウムのレベルワインダーを見ると、開放面(次の写真の赤丸、中のギアが見える部分)が前面側で12アンタレスと同様なのですが、よく見ると開放面積が縮小されてます。


13メタニウムのレベルワインダーの開放面は、円柱の360度のうちの90度ぐらい。加えて両端が塞がれてますので、開放面積を減らそうという意図を感じます。開いている部分の面積は12アンタレスの1/2ぐらいに見えます。
去年の夏時点では同じようなクレームはきてないと言われたので、わたしのクレームがここに影響したのかもw。雄蛇ヶ池のような重度のアオコ現象下で使用する時、その欠点が改善されるのではないかと少し期待が持てます。アオコだけでなく水中に細かなゴミや浮遊物が多い水域でも同様の事が言えると思います。もちろん、入り込んだカスを掃除すれば問題ないのですが、オーバーホール費用もばかにならないしできるだけメンテナンスフリーのほうがユーザー的にはうれしいですし。

サイドカバーの開閉は改善されたのか

わたしの12アンタレスのうちの1台は、キャスト時まれにサイドカバーが勝手に開いて超バックラッシュするという不具合がでました。(→修理に出して開閉レバーをキツ~く調整してもらい使用中)12アンタレスのサイドカバーの開閉機構は、開閉レバー的な見た目もチープな作りで、閉めた時にロックされた感触がぼやけたものでした。しっかりかちっと留まっていないからゆるんでしまうことが起こるのでしょう。シマノがフラグシップと呼ぶモデルなのにこんなクオリティでいいのかと思うくらいです。
それに比べて13メタニウムはというと、しっかりとした開閉スイッチ(上の写真の青丸部分)になっています。不用意に引っ掛けて開いてしまう可能性は12アンタレスとは違ってほぼないです。開け閉めの操作感もカッチリ留まる感触でパーフェクトです。サイドカバーが完全着脱式に変更されたので、もしこれが勝手に開いてしまった時にはカバーが落ちて水没するかもしれないわけで、そこは完璧にしたのかなと。

ブレーキシューは改善されたのか

12アンタレスではブレーキシューがうまく固定されないことがあるという問題がユーザーの一部で指摘されていました。それは、ブレーキシュー固定時の操作感がイマイチで固定したつもりが完全に固定されてない場合か、ブレーキシューを固定する際に誤って固定のための突起(ツメ)を潰してしまうという事象のようです。
13メタニウムでブレーキシューの固定・開放の操作をしてみると、かなり力を入れる必要があるもののはっきりカチッと固定される感触があります。ブレーキシューの形状も12アンタレスのものから少し変更されており、この問題も完全にクリアーされていると思われます。ただ、あまりに固いので固定・開放の操作が大変ではあります。。


というわけで、12アンタレスで感じていたイマイチな部分について、13メタニウムでは改善されている印象です。このような12アンタレスからのフィードバックが他にもあるだろうし、13メタニウムの完成度は高いものと期待できます。

*****

追記します。

その後の詳しい使用感です。現在、12アンタレス2台(ノーマルギア)と13メタニウム2台(ノーマルギア及びXG)を使用しています。

13メタニウムの飛距離。12アンタレスと比べてどうか

13メタニウムは12アンタレスと主な搭載機構が同じ。どちらを選択するか悩む人もいるようです。特にオカッパリで使う場合は、その飛距離が気になるところです。

13メタニウムについて「いまいち飛ばない」「期待はずれ」と低い評価の人もいます。それはリールの調整不足=調整の仕方がわかりにくいのかな?と思います。
ある程度重いルアーで、飛距離自慢の12アンタレスに近いぐらい13メタニウムで遠投することは可能です。感覚的に12アンタレスを100として13メタニウムは90~95ぐらいです。たとえばTDバイブレーション107Sなら、設定を最適にして頑張れば距離はほぼ遜色ないぐらいまでいけます。
ただし、一つ注意点があります。ラインをほぼフルに巻いた場合、12アンタレスは遠投時にあまり支障ないのですが、それにくらべて13メタニウムのほうはバックラッシュしやすく感じます。ぶっ飛ばそうとすると神のサミングが必要な感じです。だから、普通はバックラッシュしにくいように設定して飛距離が落ちてしまいます。
したがって、13メタニウムでぶっ飛ばしたい場合は、設定を最適にする以外に、ラインの巻量減らして頃合いを見つけてみてください。

13メタニウムは飛距離もすばらしいです。でも、オカッパリで重めのルアーの遠投を長時間続けるなら、やはり12アンタレスです。楽に遠投できるので続けると差がでます。

13メタニウムの着脱式サイドカバーが不評な件

07メタニウムからの見た目の大きな変更点、着脱式に変更されたサイドカバーに関する不満を書いている人が多いですよね。サイドカバーの取り外し、取り付け、が微妙にやりづらいので「釣り場で落としたらどうするの!?」という不安です。そこを言うなら、さらには、ブレーキシュー固定・開放の操作でブレーキシュー自体が落ちやすいのです。実際わたしは釣り場でブレーキーシューを落としましたw。07メタニウムのブレーキシューは落ちづらい構造で扱いやすかったですが、それとの操作面の違いは大きいです。

当然ですが、使い始めの設定がしっくり決まっていないうちは、釣り場でサイドカバーを開けてブレーキーシューを調整しなければいけないです。
でも、調整がきまってしまえば、サイドカバーを開けてブレーキシューセッティングを変えることは稀になりました。外部ブレーキ調整ダイヤルのアジャストでなんとかなっているからです。その操作は簡単ですし、そこがウリなわけです。07メタニウムでは当然のようにブレーキシューの設定を変えていたので、ついついそうしたくなってしまうと思いますが。もちろん、外部調整ダイヤルでの調整範囲を超えてしまったら、サイドカバーを開けるしかないです。

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13メタニウムの総合評価としては、飛距離はもちろんのこと、
軽さ、コンパクトさ、巻きの滑らかさなども秀逸。バーサタイルなリールとしての出来は高レベルだと思います。
わたしの2台は特に不具合もでていません。12アンタレスの時とは違い、13メタニウムはかなり気に入っています(^o^)/

12アンタレスのガタツキ症状、その後

前に12アンタレスの不具合について書きましたが、面白風に書いてしまったので、真面目に追記しますw。
その後、2回目の夏を迎えました。つまり使い始めてから2度目のアオコ地獄です。それで、この夏の途中でアンタレスを使うのをやめちゃいました。

前回の記事では「でかいルアーで遅く巻くと症状がでる…」と書きましたが、その後の使用ではっきりしたのは、レベルワインダーの汚れが酷くなればルアーや使い方に関係なく巻き心地に違和感がでてくる、ということです。わたしの持っている2台とも同じです。「メンテナンス用のオイルでヒタヒタにしたら治った…」とも書きましたが、それも応急処置レベルです。

あくまでわたしのような使い方をした場合に起こることです。例えば、1台の12アンタレスで夏の雄蛇ヶ池において半日バイブレーションなどを巻き続けると、かなりの量のアオコ(および不純物)をレベルワインダーに浴びせることになります。水質が悪いフィールドでそういう使い方をするのであれば、ということです。
劣悪な条件でもレベルワインダーをまめに掃除していればOKですが、それを怠ってちょっとでもガタツキ症状がでてしまえば釣り場でイラつくことになります。違和感が出ただけでもシルキーな巻き心地だけによけい気になります。

もし、「長く使っているうちに、12アンタレスのシルキーな巻き心地に違和感が出てきた…」という方がいましたら、これを疑ってみてください。結構な費用をかけてオーバーホールに出さずともレベルワインダーをクリーニングすれば治るかもしれませんので。

13メタニウムXGインプレ<その2>に続く

コメント

  1. メンタイ より:

    おぉーっ!つかじーさん13メタニウム狩ったんですねー♬
    しかもXG!さぞかし早いんでしょうね〜♪( ´▽`)
    ちなみに07メタマグに関しては不具合とかなかったんですか?

  2. とびぺん より:

    メタ二ウムインプレ、大変ありがたいです。私もアンタレス買おうと思ったのですが、つかじーさんのインプレを見て考え直しました。私の経験上シマノはニューモデルでたてはトラブルが出ることが多いので・・・。ましてレベルワインドは設計の問題ですし・・・。メタマグはそんなことがないと思いますが。細部まで考えて作りこみ、問題点はマイチェンしてくれるようなメーカーになってほしいとシマノ派の私は願っております。駄文失礼いたしました
    m(_ _)m

  3. トンカツ★和幸 より:

    一台入手…羨ましいです~(´д`)
    中古でいいからまともに使えるリールが欲しいとこです(笑)
    つかじーさんのクレームが反映されているならば素晴らしいですね★
    メタニウムVSオジャガアオコの戦い楽しみにしてます(爆)

  4. Basser Tack より:

    レフトハンドル2つ予約したので楽しみです。ムフフ。。

  5. つかじー より:

    メンタイさん、どうもです!
    使ってみて何かあればまた報告しようと思います。
    07メタマグですか…4台ありますけど個人的にとくにはないですね。。

  6. つかじー より:

    とびぺんさん、おひさしぶりです!
    参考になったのであれば幸いです。でもどれもマイナーな問題です^^

  7. つかじー より:

    トンカツさん、どうもです!
    アオコ地獄を一夏越してみてどうなるか、ですねw

  8. つかじー より:

    Tackさん、どうもです!
    そうくると思いましたw
    2台ともXGにしたんですか?

  9. フッチャン より:

    NEWメタニウムは今もっとも気になるリールですね~
    是非とも使用感のインプレもお願いします♪

  10. つかじー より:

    フッチャンさん、どうもです!
    ですよね~
    とりあえず、ジグロッド用で使ってみます!

  11. Tack より:

    2台ともノーマルギアです!巻物使用です。

  12. つかじー より:

    それは予想外です。ジグマンのTackさんはXGに興味があるもんだと思ってました(・Д・)ノ

  13. ころっけ より:

    アンタレス、どうするの?
    って内容の13メタニウムの詳細発表だったんですが、改良までされてたんですね!
    ますます、アンタレスいる?って感じちゃいます(^-^)/
    XGは田辺哲男さんが、超オススメしてたギヤ比ですよ!
    最初に買うなら、XGにしろって!
    いいなー、新しいメタニウム!!
    私はリールもロッドも今年は我慢!
    を目標にしてますので・・・
    まず、あるものを使いこなすように
    腕を磨きます( ̄▽ ̄)

  14. RINZO より:

    うお~
    つかじーさん 使ってると欲しくなりますよ
    ハイギア よさそうですね
    ほしいわぁ~

  15. つかじー より:

    ころっけさん、どうもです!
    アンタレスのほうが遠投きくと思いますよ。ためしにグラスロッドに装着してバイブぶん投げてみましたけど、そういうのはアンタレスのほうがいいと思います^^

  16. つかじー より:

    RINZOさん、どうもです!
    ちょっと使っただけですが、いい感じでした^^

  17. より:

    釣具屋で触ってきましたけど
    昔のスコーピオン1500と同じでSVSのふた外れますあとSVSの下ので外側のリングの距離が変化します特定距離に
    するとしまらなくなります
    ブレーキ0にして回転みましたけど悪いです
    操作性にかけてます一度設定したら
    ブレーキはあまり変更はお勧めできない
    変更するときは落としても
    平気なところで行う
    シマノベイトは高くなると物が微妙に
    なりやすい傾向になっている

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