真冬のバイブレーションとバーブレスの妄想

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先日のバスを釣ったTN60。オカッパリではバイブレーションはロストしやすいルアーなのに、これは根掛かるたびに回収してきた運のいいやつ。


見ての通り、リアフックはバーブレスのクアトロフック(ソルト用)、フロントは根掛かり軽減目的でダブルフック(トリプルの1本を曲げて)にしています。

 

厳寒期にバイブレーションをボトムで使う釣りでは、私の場合、初期掛かりでリアフックだけが掛かることがほとんどです。

それゆえに、ドラグゆるめでバスを反対向きにさせて後から追加でフロントフックが掛かるようにしむけていましたが、冬場の実戦でそうなる確率はがんばっても50%いかない感じです。

フロントフックを掛かりやすいフィナ速掛にしてるものの1本曲げてダブルにしてるのでまぁそんなものでしょうか。

 

次にこのバーブレスのクアトロフックを試すことにしました。リアフックまわりの浅いバイトに対してクアトロフックのフックポイントの2箇所を掛けられれば、リアフックだけでも獲れる確率が増す。2フックポイント掛かるとフックの動きが固定されて外れにくくなるのが4本針のメリットですよね。冬はバスに首振りをさせる釣りになるのでこれは効くはずです。

 

この釣りでは唇皮一枚のように薄く外掛かりする事もよくあります。だから強いあわせをしないので、そうしたあわせでも深く刺さりやすいバーブレスにメリットがあります。また、真冬はバイトが遠いので、長時間ナンモナシの後にきたナケナシの1バイトをとにかく掛ける、掛け重視のバーブレスです。真冬は掛からないと「今のバイトかな?」ってなりがちで、掛かると掛からないではそこから得られる情報差が大きいし。

 

真冬にシャッドで釣果を上げている人は、その釣りに近い感覚なので、シャッドの釣りをボトムの上でバイブでやっていると想像していただければイメージしやすいと思います。

もちろん、シャッドでもよいのです。が、オカッパリからシャッドを使ってボトムを攻めるとなると、攻めたい場所よりも遠くにキャストしてボトムまで潜行させるのは限界がありますよね。

たとえば、水深が深い岬のオーバーハングの下にバスが付く場所があるとして、その木の下までキャスト可能だけれどもシャッドだとその向こう側までキャストして巻いてこなければ攻めようがない時、バイブなら木の下に届けば攻められます。根掛かりはしやすいけれど。だから根掛かり回収器は必携です。

根掛かりが多い場所ではフロントフックをはずしてリアフックのみにするともう少し根掛かりが減ります。その際にも、リアフックの4本針で2フックポイントが掛ければ獲れる確立がぐっと高くなります。

 

魚にやさしいなどのメリットがあるバーブレスフックですが、フックがわずかに伸びるだけでバーブレスの欠点が増長されバレやすくなるはずです。バーブ有りのフックに比べて伸びに対しての性能劣化のカーブが急なのかなと。根掛りを外したときなどにフックがわずかに伸びていないかバーブレスフックは特に注意して、フックを惜しまないで早めに交換するほうがよさそうです。

下の写真で、右側のフックポイントが明らかに伸びているのが分かると思いますが、実は問題なさそうに見える左側もわずかに延びてます。バーブレスフックはばらしを防ぐために針先がストレートより内側に向いているねむりタイプが多く、ねむりタイプはフックがわずかに伸びていても大丈夫そうに見えてしまうきらいがあります。


ここまで書いた話はあくまで冬場の話です。冬場以外にバーブレスは使ってません。

バイブレーションのリアクション系の釣りで浅いバイトを想定すると、普通はバーブレスにしませんよね。デカバスをばらしやすいという意味において、小さくても重いシンキングバイブレーションはバーブレスでのデメリットが出やすいルアーだと思います。

真冬のバイブレーションのバイトについて
真冬のバイブレーションのバイトについて(その2)
真冬のバイブレーションのバイトについて(その3)
真冬のバイブレーションのバイトについて(その4)
真冬のバイブレーションとバス(蛇足)

コメント

  1. Tack より:

    これは、つかじーさんの冬バイブのこれまでの経験がつまった話ですね。それをみなさんに伝えるのはさすがです!冬は盛期よりもいくらデカバスでも動きは鈍くなります。かけてからのリスクよりも、まずは掛けるほうを冬は重視したほうがいいですよね。しかも、4本バリのバーブレスならば、そのバレをより軽減する方向にもっていける。シャッドは、かけてしまえば、自重が軽い分、バイブよりはばれにくいですが、確かにおかっぱりだと、アプローチに難ありですよね。

  2. つかじー より:

    真冬にバスを山ほど釣っているTackさん、コメントありがとうございます!( ´ ▽ ` )

  3. メンタイ より:

    やはりフックアップ重視のバーブレスでしたね♬
    バーブレスフックって伸びやすいんですか?それ、ちょっと問題ありますよね(^^;;
    "バイブはバーブレスのデメリットが出やすい〜"←激しく尿意!w
    そこが引っかかっててバイブのバーブレス化が遅くなりました。
    同じ理由でスピナベも…で、悩んだ結果スピナベの使用を控える事にしましたw
    ん?何だか話しがズレましたね!失礼しました(^^;;

  4. つかじー より:

    > バーブレスフックって伸びやすいんですか?
    軸の太さが同じだったら、バーブ有りとバーブ無しで差はないですよね。
    ただ、売っているバーブレスフックは掛け重視の細軸が多いので、そういう意味では伸びやすいです。
    メンタイさんがトライ中のバーブレス化の話でいうと、バーブレスでないフックをバーブレス化した場合、フック形状的にバーブレスに最適化されているとは限らないということが言えるかもしれません。でも、ベストではないというだけできっと小さな差です。2本掛かりさえすれば問題として矮小化されますし。

  5. つかじー より:

    追記
    メンタイさん、ちょっと記事を修正しました。。
    具体的なシーンで説明すると…
    デカバスを掛けた時、バーブレスだったらどうか?って想像してみてください。
    それでフック1本掛かりになってて、デカバスのパワーで少しフックが伸びたとしましょう。そして、想像以上のパワーで動かれてラインテンションがちょっとゆるんでしまったとか、目の前で飛ばれてしまったとか。。
    カエシがあればフックが少しだけ伸びてもバレずにたえるかもしれないけど、バーブレスだとフックが少し伸びただけでもうヤバイって気がしませんか?
    そういう意味のことを言いたかったのでした。私の文章が変でした。すみません。汗

  6. メンタイ より:

    いえいえ、修正前でもつかじーさんの仰りたい事は何となく伝わってましたよ!
    確かにデカバスとのファイトでフックが伸びるのは可能性ありそうですよね!その時にバーブが有るか無いは大きな違いがありますね!(ラインが緩む、バスが暴れる、こっちに向かって突撃してくるetc…)
    その辺も踏まえてタックル(特にロッド、ライン、ドラグ)には気をつかってるつもりです!
    私のドラグはかなり緩々です★これにはあの缶さんも驚いてましたw

  7. つかじー より:

    メンタイさん、どうもです!
    魚にやさしいバーブレス、是非極めてください( ´ ▽ ` )ノ

  8. トンカツ★和幸 より:

    一度読んだだけでは、理解出来なかったので(^◇^;)
    五回くらい読み返してました(笑)
    自分なんかからすると深いですねー☆

  9. つかじー より:

    トンカツさん、どうもです!
    コメントこなかったからきっと面白くなかったんだろうな・・・と思ってましたw。
    真冬に、今のバイトどうやったら獲れたんだろうか?なんて考えると、フックにこだわるようになるわけです^^

  10. スピッツ より:

    こんにちは。
    以前もコメントさせてもらいましたが、あいかわらず造詣が深いというか、じっくり読ませていただきました^^
    ルアーによってフックを調整したりラッキーリングに変えたりしていた昔を思い出すと同時に、言い訳で感けている自分に気付くというか・・・^^;
    釣りに対する姿勢や情熱、ホント心酔します♪

  11. つかじー より:

    スピッツさん、どうもです。おひさしぶりです!
    いえいえ…
    マイナーなネタに食いついていただいてありがとうございます^^

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