バンクフラッターは、デカハネを好んで使い込んでいる佐々木勝也プロがその経験値を詰め込んだオカッパリ仕様のハネモノです。ダイワゆえにルックスはちょっと…ですが、実力値は十分。見た目よりも性能重視タイプです笑。
バンクフラッターのスペック 重さ43.5g
バンクフラッター/ダイワ
重さ:43.5g
全長:115mm
定価:3000円(税別)
1.5oz強あり重量的にはアベンタよりもやや重いくらいです。ダイワなのでカラーやデザインはそれなりですが、デカハネにしては低価格なので性能重視の人には大歓迎だと思います。
ツイッター上の前評判では「ダッジ」に似てると言われてましたが、既存デカハネの中でバンクフラッターに似たタイプを探すと、ダッジよりもむしろ「デカダッジ」に似てると思います。見た目も、特に腹側から見るとデカダッジにけっこう似てます(下の写真)。アクション的にもデカダッジ的なところがあります(後述します)。
ハネの開き具合がデカダッジと似たような角度であり、180度以上に開いてます。類似しているこの羽根の角度が、アクションの味付けにも反映されていると思います。
バンクフラッターのアクション特性と動画
バンクフラッターの水面ピクピク=アクション起動は良好です。超デッドスローから少し上のデッドスローくらいでアクションが強めに変化しはじめる、そこのアクションがとてもいい感じです。そういうアクションの味付けはデカダッジに似ていますが、デカダッジよりバンクフラッターは巻き感が軽くて扱いやすいと思います。
水面ピクピクから徐々に速度アップ
超デッドスローではアクションはややおとなしめで、水面からハネがあまりあがらず水面モコモコ系。クロールのピッチは細かく(ハイピッチクロール)、速度を上げていくとスローくらいで首振りが始まります。
水音と金属音
速度を上げていくと、ポコポコ音がはじまり、さらに上げると金属音が聞こえるほどになります。金属音が録れるように速めに巻いていますが、もっと遅い速度でも金属音は確実に出ているはずです。
フィネスでも金属音強め
動画で見ての通り、フィネスな超デッドスローから速度を上げていくと、ポコポコ音に加えて金属音が聞こえてきます。ノーマルリトリーブではかなりの金属音が出て、アピールはかなり強めになります。
羽根受け金具は完全に固定されていますが羽根のスリット幅が大きく、その結果として羽根ガタツキが大きくなり、金属音がでやすい構造になっています。つまり、フィネスな超デッドスローであっても金属音はそれなりに出ていると思われます。
飛距離・着水は良好。着水音を抑えやすい
飛距離はそれなりに飛びますし投げにくさなどの問題はありません。重量の割に着水音が比較的ソフトで、着水音を抑えやすいところはGOODです。
裏返り着水したとしてもテンション掛かるとすぐ戻りますし、着水時に片羽根閉じなどのトラブルもなく、着水絡みのトラブルはほぼ無く扱いやすいです。
ウォータースルー構造の効果
ウォータースルー構造は、ガストネードのようにボディ頭部に水が入る仕組みです(水が口から入ってエラ付近に抜ける)。
おかっぱりでよくある足場が高い場所から足元まで巻いてみると、足元でもルアーの頭が上がりにくいのを感じます。姿勢変化が抑えられる(姿勢が安定する)ことでアクションが最後まで安定しやすい印象です。
口の穴からアオコ系のドロドロやゴミが入って詰まったりするかと思いましたが、気にするほどではなさそうです。
羽根と羽根受け金具
独自設計のアルミ羽根は長めで約65mm。ハイフィン系のハネ(約57mm)よりも長いが、ハネの厚みが薄いためにハイフィンより羽根は軽い(1.8g)。それがハイピッチ(小刻み)な羽根の動きを生んでいると思います。
羽根のスリット幅を広くし羽根の厚みも薄くしたことで、羽根の座り(
羽根受け金具の固定はネジではなく小ヒートンになっていて、羽根の閉じ過ぎを防止します。ヒートンなので調整はドライバーではなくプライヤーでできます。少しだけ回す微調整をするにはよいと思います。
とはいえ、金具は完全固定されているし、小ヒートンの微調整をすることはあまりなさそうです。
また、ここまで小さいヒートンですと回しづらいので、羽根を取り外して交換する作業の場合は逆に面倒かもしれませんね。(羽根マニアなら調整用のドライバーを常備しているはずなので、普通のネジでオケっすねw)
羽根の耐久性はどうか?
ハネの厚みが薄いことでハネの耐久性が気になるところです。が、そこは使い込んでみないとなんとも言えません。そこを佐々木プロに直接聞いてみると「それほど弱くない」とのことでした。また、佐々木プロからの非公式情報によると、交換用の羽根は追々リリース予定とのことです。
デカハネGP参加者より「羽根が折れた」という報告が1件ありました。
その前に一度乗らなかったバイトがあってちょっと曲がったのを手で戻したんですけど、僕の戻し方が悪かったのかもしれません。
2バイト出たのでやはりフィネスな羽根モノは伊達では無さそうです!— ばすろー (@bassrow0311) July 28, 2021
バンクフラッターのインプレまとめ
バンクフラッターは総合点の高い、扱いやすいデカハネだと思います。既存のデカハネで例えると「扱いやすいデカダッジ」。重量差以上にバンクフラッターのほうがデカダッジよりも巻き重りが軽くて着水音もマイルドです。長時間使うほどその差を感じると思います。
レイド教の人でも、ダッジとデカダッジの間を埋める「ミドルダッジ」になると思うので、要チェックです笑。
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