タックル盗難未遂事件を推察検証する(窃盗犯はリスク回避を図る

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先日野池で19アンタレス+KDWクラッチを装着したロッドを紛失しましたが、運良く取り戻すことができました。同じように盗難にあった人がそれを未遂で終わらせられるようにと思ってこれを書いています。

画像写真はイメージです

バス釣り歴は約40年ですが、こんなことは初めてでした。わずかな時間であっても高額なタックルを置いたままにした自分に落ち度があります。それは棚にあげまして、その時どんな状況でどうして見つけられたのかをお伝えします。

小さい野池で人も少ない

そこは小さい野池でした。池の周囲のオカッパリ場所は死角になる場所が少なく、どこに人が居るかもだいたい分かるくらい見通しはよいです。

その場にいた釣り人は、自分を含めてたぶん4人です。

ロッドを置いた時の状況

ロッドは、自分の後の地面、草の上に寝かせて置いていました。

それで、もう1本のロッドでカバーを撃っていて、もうちょっとこっち、もうちょっとこっち…って撃ってるうちに、置いたロッドから10mくらい離れてしまっていました。(こういう時ってありますよね!?)

置いたロッドから目を離していた時間は、たぶん3分くらい。

紛失に気づいたタイミング

カバーを撃っていると、自分の後方を通った(と思われる)人が視界に入りました。その時すでに70~80mくらい離れています。

その人がこっちのほうをチラッと見たのですが、すぐ首を振って視線をそらしたーーまるで攻撃的ミッドフィルダーが周囲の状況を見る時、首を素早く振るが如くーーそして、歩く速度が加速しました。

それを見てイヤな予感がして、置いていたロッドを確認すると見当たりません!違うところに置いたかなと思って周囲を見回しても見当たりません。

てっきりその人が持って行ったと思って、急いでその人を走って追いかけました。

でも俺のロッドを持ってなかった

数分後、その人にやっと追いついて声をかけた。

つかじー:「すみませんー、ロッド1本なくなっちゃったんですけど、知りませんかー?」

釣り人A:「えぇ?」という感じで、持ってるロッド数本をオレに見せる。

つかじー:「持っていったのかと思って…失礼しました…ぜーぜーはーはー」

釣り人A:「リールは何ですか?」

つかじー:「アンタレスです」

釣り人A:「19ですか?」

つかじー:「そうです。あ、もう一回探してみます。もし見つけたらおしえてください」

という感じの会話をしました。

その人は、スピニングとベイト数本とランディンネットを持って、偏光グラスや着ている服など、フル装備のオカッパリバサーという感じです。どう見ても悪いことをしそうな人には見えませんでした。

自分の勘違いかもと思い、戻ってみましたがやはりロッドはありませんでした。

他の人を探して池を一周

Aさんじゃないとすれば、見えていない釣り人がいるかもしれないので、釣り人を探して池を廻り、ロッドを知らないか聞きました。その池に居た釣り人は、自分以外におそらく3人です。

でも、誰もロッドを知らないというし、盗みをするような悪い人にも見えませんでした。この時点ですでに30分くらい経過してます。

しかし、駐車場には自分以外の車が3台止まっていて、着いた時と同じです。誰も帰ってないようなのです。

じゃあ、ロッドはどこいった?

誰かが自分の車に積んでしまったのか?? でも、すでに時間けっこう経ってるし、積んでたらもう消えてるんじゃないかと。でないと、もし車をおさえて積んでいるのが分かれば現行犯ですからね。(それでも逃げられるかもしれませんが)

 

ならば、犯人はまだここに居るんじゃないか…?

 

釣り人Aさんとの会話で、焦っていたので話をした時には何も思いませんでしたが、思い返して違和感を感じていました。

 

普通なら、どんなロッドですか?って聞くんじゃないかと。もしくは、どの辺でなくしたんですか? なら分かりますよね。ちょっと変ですよね…

 

釣り人Aさんと2度目にすれ違った時は、

つかじー:「見つからないんですよ。なくしたところの向こうのほうは誰もいなくて…。さっきあっちから歩いてきた時、誰か見かけましたか?誰もいませんよね??」

釣り人A:「誰もいなかったですね」ちょっと沈黙があって「あ、でもあっちの奥のほうはちょっと分かりません…」

(誰もいなかったらあなたしかいないのよ)

 

考えられるのは、この人がロッドを拾っていってオレと視線が合った時に「あの人のロッドだったのか、ヤバいな…」と思い、追いかけて追いつくまでの間にどこかに置いてきたということ。

それならばと、彼を視認したあたりから走って追いついた場所までの間にあるヤブの中や溝やら草むらなど、時間をかけて探しました。でも見つかりません。池の中には葦原もあるし、そういうところに放り投げてしまった可能性もなきにしもあらずか…。

 

探し疲れて行き詰まり、しかたなく駐車場近くに戻ってくると、釣り人Aとまたすれ違った。

後ろの道を急いで通っただけなのに、Aさんは振り向いて「見つかりました?」と聞いてきた。この人は俺がロッドを見つけたのかを気にしてくれている。いい人にも見える。(しかし、俺がロッドを見つけていたらヤバいと思うからかもしれない)

Aさんは、駐車場近くのポイントにずっと居る、探し回っている自分からもよく見える。疑わしい動きなどは全く見られない。しかし逆に言えば、彼のほうからも俺の動きが把握できるということ。

先入観のゼロリセット

もうあきらめようかと思ったら、血が登っていた頭が冷静になりました。刑事ドラマで「行き詰まったら現場へ戻れ」みたいなのあったな~ってふと思い浮かびました。で、現場に戻ってゼロリセットして考えてみようと、それでダメならあきらめようと。

 

現場検証的な感じで、ロッドを拾った人の立ち位置に立ってみる…

池の中の低い位置に居た俺が振り向けば、置いたロッドは見えなくてもそれを持っていく人は見えるなと。つまり、ロッドを持ち去る人にすれば、10mほど前にいる俺が後ろを振り向けば、見られてしまうリスクがあります。

それでもやったということは、なんだ、”盗る気満々じゃないか”と気づいた。

 

悪い人にまったく見えなかったので、「自分と視線があった時はまだロッドを持っていた」んだろうと思ってしまったけど、その考えが間違ってたんじゃないかと。

むしろ、持って行ったと見せかける芝居までされた可能性がある。なくなればすぐ気づく状況だったし、見通しが良いので視界に入ってしまえば追いかけられるのはあたりまえ。少し遠くに行ってから急に視界に入ってきたのも計算済だったかのか。。

ロッドを持ってなかったら急いで歩いたりする必要もない。怪しまれることをわざとやっているとしか思えない。持っていったと思わせれば、隠した場所から遠ざかることで見当違いの場所を探させるように仕向けることもできる(自分はそれに引っかかった)。それならば、急いで歩いたのもうなずける。

俺は見当違いの場所を探していた

そうだとして、じゃぁどこに隠したのか?

 

池のまわりの道を歩くのではなく、池の外方向へと歩いてみた。犯人からすれば、ロッドの持ち主が気づいてないことを確認しつつ、池の外方向へ行くのが気づかれにくいなと。

池の外側へ歩くと、きれいに整備されている空き地があり、そこは釣り人が通らない場所でした。まわりを見渡すと、その空き地の横にある茂った草むらの中に、ロッドはポンっと置いてありました。

盗るとしたら、バレるリスクが低い方法

やった側にすれば、探してまわっている人がいる状況で、持っているところを見られたり抑えられるのが一番都合が悪いですよね。だから、一時的に隠してあとで取りに行く。

あとで取りに行って、「落ちてたから拾いました」ってことになる。リスクはかなり低いのではないでしょうか…。

 

今回は、釣り人がとても少ない池が現場でした。盗られるほうは、釣り人が少ないから気が緩みやすいです。

しかし、盗るほうからすれば、釣り人が少なければ疑われやすいというデメリットがあります。ならば、持ってないことを真っ先に証明して印象付けておく… ここが巧妙なところですね。

タックル紛失後の対処としての教訓

紛失した時、持っていった人を探しまわるだけでは不十分。まだ持ち去られていないかもしれず、どこかに隠されている可能性を考え探すべき。

人がほとんど通らない所、隠す行動を見られるリスクが少ない場所。そういう隠しやすい場所があるかどうか。釣り人が通らない池の外かもしれない。

隠してあるならば、やった人がまだ近くに居てこちらの行動を監視している可能性がある。監視しやすくて、しかも逃げやすい場所にいるかもしれない。ロッドを見つけられるのかと監視しつつも、あきらめて帰るのを待っている。

最後に

すべて私の推察です。証拠は何もありません。つじつまは合ってますがね。意外とこういうケースは多いかもしれませんよ。

 

PS.もしアンタレスを触っていれば、指紋とれるかもね笑笑

コメント

  1. 千葉県バサー より:

    ベルトに付けるタイプのロッドホルダー使うのはいかがてしょうか?
    自分はロッドホルダー付きの釣りバッグ使っていますが、置いたり取りに戻ったり、置いた場所から離れないようにしたりの気遣いが不要になって、とても便利です。
    藪漕ぎと、木の枝の下に立つときは外す必要ありですが、二本持ちのつかじーさんのスタイルにはロッドホルダーが合っていると思います。

    • つかじー より:

      千葉県バサーさん、アドバイスありがとうございます!
      ロッドホルダーは有効ですね
      ただ、フィールドによっては、上の枝によくひっかかるんですよね… 自分の行くフィールドはほぼそうです笑

  2. RockHeart より:

    お久しぶりです。
    無事にタックルが戻って不幸中の幸いでしたね。

    自分も2〜3本持ち歩いてるので他人事ではないです。
    ただ根っからの貧乏性なのでタックルは目の届く範囲に置いてます。5〜10m移動する際もいちいち一緒に移動させてます。

    非常に面倒なんですが自己防衛していくしかないですよね〜。

    • つかじー より:

      RockHeartさん、お久しぶりです(^^)
      そうですよね、そうしないといけませんよね。
      人がほとんどいない場所だったので油断がありました。反省します…。

  3. イッチー より:

    どうもイッチーです。
    タックルが戻ってきて何よりですね。自分も普段は絶対置きっ放しにしないのですが、ある日、目の前でデカバス(自分にとって笑)をラインブレイクでバラした時にバラし&ルアーロストのショックで放心してしまい、その後移動した所、タックル一本忘れた事に気づいた事があります。汗
    幸い、急いで戻った所そのままで発見出来ましたが(T_T)
    普段と違う時が危ないかも知れませんね。

    • つかじー より:

      たしかに、そういう衝撃的なことがあると、注意がいかなくなることありますね。自分も同じようにロッドを置き忘れたことがあったと思います笑
      今回は単純に、人がいないので油断してました(^^;)今後は気をつけます

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