ちょっとマニアックな、クアトロフック(4本針)にまつわる、釣り方やタックルバランスの話です。
BASSER加藤誠司さんの「トレブルフックを考える」
BASSER最新号、トレブルフックについての加藤さんの記事を見ましたでしょうか。
キーワードは「初期掛かりと深掛かり」「釣り方やルアーに合ったフック」「巻き続けて深掛かりさせるフッキング方法」などです。ためになる必読記事だと思いました。詳細はバサーでぜひ見てください。
まず、加藤さんの記事に照らして、4本針のメリットとデメリットを考えます。
クアトロフック(4本針)のメリットとデメリット
私はデカトップやビッグベイトなどにクアトロフック(4本針)をよく使っています。デコイのクアトロフックは細軸のX-S51とビッグベイト用のX-S21がありますが、ここでは後者の話です。
使い始めた動機は、初期掛かり重視
クアトロフックを使い始めた動機は、デカトップに出るショートバイトや掛からないバイトを掛けるためでした。実際に掛かるようになり獲れるバスが増えましたが、そこに至るまでに試行錯誤がありました。
フックポイントが3つから4つになれば、もちろん初期掛かりしやすくなりますし、フックポイント2点掛かりもしやすくなります。2点掛かることでバレにくくなるのがこのフックのウリです。ただし、フックポイント2点掛かりには(加藤さんの記事にもあるように)良い事だけでなく悪い事もあります。
クアトロフックのメリット
フックポイントが4つあるので初期掛かりしやすい。弱いバイトやショートバイトでも掛かりやすい。
フックポイントが2点掛かればフックの動きもロックされ、バーブ(かえし)まで刺さっていれば魚が暴れてもなかなかバレない。
クアトロフックのデメリット
2点掛かりは、フッキングパワーが2点に分散するから深く刺さりにくい。アワセで2点掛かっても、浅く掛かっているケースが多いと思われる。
デメリットを克服できればメリットだけ残る
X-S21クアトロフックを活かすやり方として、太いラインでリールのドラグはほぼ締めつけて掛けたらゴリ巻きします。強い力で巻き続けることで、バスに飛ばれることを回避しつつ、確実にバーブ(かえし)まで深く刺すためです。
ゴリ巻きするためにロングハンドルが有効
そこでロングハンドルです。ギア比6.2のままで、巻き上げるトルクを上げることができます。でかいバス相手でもパワー負けしなくなる、非力な人でもパワーアップできる効果があります。
また、X-S21の場合、デカバスの口の硬いところに浅掛かりしバーブまで刺さらなかったとしても、ゴリ巻きし続けて飛ばれなければ、一気に陸に上げてしまえる事もままあります。オカッパリならではのことでしょうが、それもロングハンドルの貢献度が大きいと思います。
でかいルアーは水の抵抗が大きい
バスの口にビッグベイトなどのでかいルアーが掛かっていると、水の抵抗が大きくなることがあります。たとえばアベンタクローラーでは、フッキング後の水中でアベンタのあの大きな羽根が開いた状態になれば、抵抗が大きくなり巻き上げ速度が落ちます。そういうリスクにもロングハンドルは強いです。
(ロングハンドルは、手の動きが大きくなるデメリットあり。しかし、手が大きい人は影響少ない)
トリプルフックだとしても
クアトロフックではなくトリプルフックだとしても、でかいルアーで太軸フックであれば同様の考察が成り立ち、ロングハンドルのメリットが活きるはずです。
タックルバランスは、ロッド、リール(ギア比やハンドル長)、ライン、ルアー、フック…の組み合わせ、加えて、ルアー操作やアワセ方なども影響します。
まとめ
この話は、BASSER記事で加藤さんが推奨していた「巻き続けて深掛かりさせるフッキング方法」の話に通ずる=共通するものがあると思います。
いろいろ試して、自分のその釣り方にマッチするタックルバランスを見つけることもバス釣りの面白さだと思います。何か参考になれば幸いです。
(参考)
違う観点で書かれた、DeeepStreamのロングハンドルに関する記事です↓
コメント
つかじーさん こんちは。
クアトロフック探してみるとなかなか見つからない時がありますよねー。
そんな時はダブルフックを2個使って4本針にしてます(^-^;
メタルでそうやってる方がいたのでナルホドと思いました。
なかなか乗らないビッグバドで初めて釣れた時は感動しました笑
ちゃんちょめさん、どうもです!
たしかにクアトロフックはあまり売ってません…。
ダブルフックx2はキムケンがよくやってますね(^^)
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