今年もカワウの飛来が多いです。そして、ただでさえカワウからの逃げ場が少ない雄蛇ヶ池で、真冬の大幅減水はヤバイです。
潜水後に羽を乾かすカワウ@雄蛇ヶ池
【カワウ豆知識】
水鳥の羽毛が水をはじくのに対し、潜水に適応したカワウの羽毛には水がしみこむ。だから、羽を広げて乾かす。
特に真冬の減水は、カワウの食害を助長する
草魚放流により水草が全くなくなった雄蛇ヶ池。以前に書いた記事です↓
内容を手短に言うと、
「冬場の雄蛇ヶ池では、冠水した枯草の中に魚が逃げ込み、カワウの食害を回避するので、残存する冠水植物の量が翌年の小バス生存量に影響する」という話です。水位変化が生み出すマジックです。
そして、真冬に大幅減水してしまえばシャローの冠水植物は干上がり、その意味がなくなります。つまり、カワウの食害を助長することは明らかです。
特に真冬は、アオコが消えて透明度が上がり&低水温で魚が動けなくなる、カワウにとって好条件なのです。
この冬、台風被害の補修で大幅減水させる見込み
そしてこの冬は、台風で被害のあった水際の遊歩道を補修するため、大きく減水させる見込みです。流れ込み付近の補修は減水させないと工事ができないからです↓
はたして、低水温で動けなくなっている小バス達がどれだけ生き残ってくれるでしょうか…。
カワウの食害からバスや他魚種を守る策
カワウからバスや他魚種を守る対策ですが、カワウの飛来を防げない限り、カワウが魚を獲りにくくする以外にありません。
雄蛇ヶ池で実現可能な策が一つあります。それは、湖畔にある竹藪を刈り払い、池側に倒れこませて竹のレイダウンをたくさん作ることです。浅い岸際ではなく、岬周りなどある程度深い場所でやる必要があります。それが魚の逃げ場になりカワウの捕食を阻害するはずです。
↑岬周りがこの状態になればOK
藪の刈り取りは一定期間おきに行われていることなので、あとは刈り取り場所や刈り取り方の問題です。水深が深い岸際は作業時に危険を伴うゆえ積極的に刈らない、刈る頻度が少ないのが実状です。そこをおして刈ってもらえるか…。
時間がないので今回は無理でしょうけども、今後の対策としてダメもとで管理組織に働きかけてみる価値はあると考えています。
PS.
自分用に作ったスマホ壁紙(1536 x 2048)よろしければどうぞ笑↓
10年前の夏の大谷津
コメント
カワウ恐ろしいですね(汗)つかじーさんにカワウの存在を教えてもらってから琵琶湖にもいる事に気づきました。最近とくに見かけます。
壁紙ありがとうございます!!さっそく使わせてもらいました!!雄蛇ヶ池がまたこの姿に戻るように!!
diskさん、どうもです!
琵琶湖にもいるでしょうね。琵琶湖でもカワウは問題になってるようですから。。
壁紙ご利用ありがとうございます!!(^^)まさかのオジャガ未経験者笑
用水が第一義で、魚類への理解が少ないように感じられます(漁業権未設定)ので、カワウ対策を要望しても残念ながら実施の可能性は低いかと。
よしさん、どうもです!
おっしゃるように可能性は低いかもしれませんね。
以前の管理責任者の方はバス釣りに理解を持つ方だったのですが、今は違う方に変わったようです…
世間ではバスを害魚と言われてますが、カワウは、バス以外の魚も荒食いし、生態系をも崩しかねないほどの量を食べる害鳥だと思ってます。
おじゃがだけでなく、様々なフィールドの魚を食い荒らしているので、行政なりが現状を認識して早期に動いて欲しいですね。バスにクローズアップしてる場合じゃないと思います。
Tackさん、どうもです!
そうですね、まさに害鳥ですよね。
でも一時期は減ったとかで保護してたようですね。だから増えすぎたのかもしれませんね。なんだかな~って感じです(^^;)