続きです。
今回はGバドがどうしてこういう仕様になったのかと、それにまつわる話。
Gバドとビッグバド。ボディの長さはそれほど変わらないがボディの太さがだいぶ違う。Gバドのウエイトは約1.5ozあり、さしづめバドのビッグベイト版です。自作の真鍮ブレードとボディ下から出っ張っているアルミ版とが干渉し、鳥のさえずりのような微妙に不規則な金属音を出します。この音がこだわりのひとつ。
下の写真ではフックを外してありますが、アルミ板の下にすぐヒートンがあってスプリットリングが見えてます。つまり、リアフックは極力後方に配置しています。
前から見るとビッグバドとはかなり違います。ビッグバドはフロントフックがリップの上に乗っかるけど、Gバドのフロントフックは乗っからない。Gバドのリップはフロントフックを完全にカバーするのでカバー周りで使ってもスタックしづらくて使いやすい。これも私にとって重要です。
以前に缶さんが「テーブルターンがヤバい」とコメントくれましたけど、このデカリップのおかげでテーブルターンは180度どころか270度ぐらい、グリングリン廻ります。でもそれは狙ってなかった副産物ですw。
そしてこのでかいリップと太くて重たいボディで強い波動を出すのがGバドの大きな特徴なのですが、このリップとボディだとバイト時にバスの口に入りづらいのは否めない。つまり、フッキングが悪くなります。
ボディが短いので、フックを単純に大きくすればフック同志が絡んだりフロントフックがラインを拾ってしまう。フックセッティングの微妙な落とし所を探して細かい工夫をしています。
フックはティンバーフラッシュに採用されているクアトロフックです。この4本針は重いけどGバドのウォブルが強烈でフックの重さは問題ないです。また、4本針は掛かりやすい=カバーやレイダウンにも引っ掛かりやすくなるところを、Gバドは大きな幅広リップでフロントフックを完全にカバーするので問題ないです。
4本針を使用したことで掛かり方には次のような特徴があります。
4本針はトリプルフックに較べて2フックポイント掛かる確率が高いです。ひとつのフックに掛かった場合でも、2フックポイントが掛かればフックがロックされて外れにくい状態になる。特に、浅いバイトでリアフック1本掛かりでなくリアフック2本掛かりになる事がメリットで、相手がデカバスならこれが効く。
また、4本針はトリプルフックに較べて外掛かりしやすい。例えば、フロントフック付近にバイトしてフロントフックだけが口の中に掛かったとします。その場合、ボディが口の外にあってもリアフックが顔の外側から後で掛りやすく、その掛かり方=2つのフックで内と外からハサミ込む掛かり方はデカバスが暴れてもほとんどバレないです。
まあ、外掛かりしやすいことは単純に考えてショートバイトにも強いわけです。
というわけで、トリプルフックではデカバスをばらすケースでも、クアトロフックなら獲れるケースが確実に存在します。
最後に、リアフックのスカート。雄蛇ヶ池でGバドを使うと岸際でのバイトが多いです。ドシャロー岸際で水深が浅くて下から食えないような時、後から突くようなバイトになります。その時にリアフックのスカートが生きてきます。
リアフックにスカートを付けると、リアフックの暴れが抑えられてフックがボディ後方にキープされます。つまり、岸際などの浅い所でバスがバイトしようとしたときに目の前にスカート付きのフックがあるわけで、スカートがバイトマーカーにもなってバイトがリアフックに集中します。低速で強波動で動く物体のケツに、ほどよく揺らめくスモラバが付いているようなものです。Gバドは、リアフックにスカートをつけてもアクションに問題ありません。
リアフックのヒートンはアルミ板とともにボディから出っ張った位置にあって、針先とボディの間の空間を十分確保してフックアップしやすくしています。
これで岸際のショートバイトを獲れるようになりました。
次回につづく↓
追伸。
Gバドを琵琶湖で使ってくれる人を探しています。でかいリップがしっかり水を噛み巻き感がしっかりしているので、湖面が波だったりうねりがある状態でも使いやすく、そして強波動によるハイアピールはそんな条件でもバスにルアーを気づかせ有効なはずです。
コメント
恐らく2年前なら理解不能な内容でしたが、今は理解出来た(出来てる)と思います!
琵琶湖テスター!誰が手を上げるでしょうね♬私のブログにリンクしてもらってる方にもイケそうな方がいますけどね〜!
メンタイさん、どうもです!
マニアックですよね、すみません。
書きながら、こんな内容で読んで面白いかなと思いつつ、せっかく書いたのでアップしましたw
Gバド、琵琶湖に向いてる気がするんですよね♪( ´▽`)
読んでてかなり楽しかったです!
一つ気になったのが、ボディ後方が、バドは真っ平らなのに対し、Gバドは斜めに落としてますよね??
これはリアブレードとアルミ板の干渉度合いを高める為ですか。。。??
はじめまして!あんこ@淀川と申します。
淀川と書いてあるものの去年一年はずっと琵琶湖でした( ´ ・ ω ・ ` )
丁寧な解説で、まったくルアーについてわかってない俺でも少しわかった気になりましたw
琵琶湖テスター!琵琶湖でバド系使ってる友人といえば「今日も~」の方とかですかね…。立候補するのかな@x@
みかんさん、どうもです!
そこきましたか。。そこはまだ書いてない部分、今後書こうとしているところに関係します。
真鍮ブレードが大きいので重いし、ブレードのヒートンは完全にねじ込まないで5mmぐらい余してます(ブレードが暴れるようにするため)ので、このことがルアーの浮き姿勢を余計に尻下がりにさせます。ケツを斜めにカットするとその尻下がり防止効果があります。それが理由の一つめです。
ビッグバドは尻下がりに浮きます。ある意味それがビッグバドの欠点の1つですが、尻下がりに浮くと、巻いて前傾姿勢になるまでアクション(ウォブロール)の立ち上がりが遅れますよね。Gバドは遅く巻いてハイアピールにしたかったわけですが、ウォブルの立ち上がりを早くすることも重視しました。
Gバドは、若干尻下がりですがほぼ水平に浮きます。
ケツを斜めにカットすれば、ブレードとアルミ板がぶつかりやすくなって金属音もでやすいですから、着水した時やちょっと動いただけでもいい音が出やすいと思います。それも理由です。
あれ、これで次を書く必要なくなったかもw( ´ ▽ ` )
あんこさん、はじめまして!
コメントありがとうございます^^
あんこさんのお名前は他のブログで拝見してますので、なんかはじめてな気がしませんw
わたしが勝手に思ってるだけなんですけど、琵琶湖で使いたいって思ってもらえるルアーですかね~?
どんどんGバドのヒミツが明かされて自分は、興味深々です☆
今年は、三機のバドを準備しました
来年からの引き続きでバドラーの道を追求していきます★
みかんさん、もうひとつ理由がありました。
フッキングのメリットです。
ケツが直角に切れてるよりも斜めのほうが後方からのバイトに対してのフッキングがよくなります^^
トンカツさん、どうも!
三機種も作ったのね。いいですね~
トンカツさんのバド、どう進化したか、楽しみだね~^^
こんにちは。
拘りに造詣の深さを感じます^^
結果が伴えば喜びも一入ですね♪
今年も宜しくお願いします!
スピッツさん、どうもです!
自己満足の世界ですw
今年もよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
ラインスラッグ利用したら360テーブルターンしそうですねGバドさん。
まだ数ヶ月しか使ってないですけど、Gバドは琵琶湖向きな気がします!っと、琵琶湖をチラ見しかした事ない私が言いますw
缶さん、どうもです~^^
270度は控えめに書きました。
じつは360度近くいけそう。わたしもそう思いますw
> Gバドは琵琶湖向きな気がします!
ですよね!
わたしも琵琶湖で釣りしたことないですw
>つかじーさん
釣りがまだまだな俺がいうのもなんですが…使ってみたいですねー!
初夏らへんからウィードがらみの場所で巻いたり、ネチネチしてみたいです@w@
360度行けますよ!しかし、あのフロントフックがリップにかからないのは重要です。カバーにうまくキャストしても、フロントにフックがかかって、台無しになったというケースが従来のバドではあったので。。
つかじーさん
私なんぞが大事なこと聞いちゃってすみません…しかも丁寧にお答えいただきありがとうございます!ほんと恐縮です。汗
アルミ板の干渉と、フッキングのことは何となく想像してたのですが、浮き姿勢とアクションの立ち上がり…いやはや本当にやっぱり目から鱗です…^^;
ほんと勉強になります!!
ちなみに『続き』は是非ともちゃんとした記事でUPお願いします…^^
あんこさん
レスありがとうございます!( ´ ▽ ` )ノ
Tackさん、どうもです!
やってみましたか、テーブルターン♪( ´▽`)
> カバーにうまくキャストしても、フロントにフックがかかって
もちろん、そこも気にしつつ作りましたよ(^.^)
みかんさん、どうもです( ´ ▽ ` )
いえいえ、そんなことまったくないですよw
バドを使い込んでる人なら、ビッグバドの浮き姿勢を前傾にして立ち上がりをよくするチューンは知ってるのではないかと。ビッグバドのリップに鉛を貼るだけです。それと同じように、バド系ルアーの中にはリップを金属にして前を重くしバランスを取ってるのがありますが、それだと基盤リップほどのキレがでないと思いますし、リップを重くしてしまうとキャストで飛距離が落ちる=飛行姿勢が安定しなくなる嫌いがあります。
缶さんも言ってたと思いますが、Gバドはうまく投げればぶっ飛びます( ´ ▽ ` )
初めまして。琵琶湖で釣りをしているdiskblackと申します。
自分のブログにメンタイさんから「つかじーさんのブログをチェックして下さい。そして自信があれば…」というコメントを頂き訪問させて頂きました。
Gバドの記事全て拝見させて頂きました。つかじーさんの経験と思いが詰まった素晴らしいルアーだと思います。
いきなりですがGバドの琵琶湖テスターの件良ければ立候補させて頂きたいです。
つかじーさんとはコメントのやりとりとかもした事ないのにいきなりこんな事を言って申し訳ありません。
良ければ僕のブログ「BLACK TRIVE」を見てみて下さい。自分の釣行の全てを載せています。パソコンに弱くてURL貼ったり出来ないので申し訳ありませんがメンタイさんのブログにリンクを貼ってもらっているのでそちらから覗いてみて下さい。
diskblackさん、はじめまして!
立候補いただきありがとうございます!検討させていただきます^^
とりあえず、あとでdiskさんのブログじっくり拝見しますね。
西のほうのマキヲタさんからも連絡いただいてますw
Gバドなら木戸川の60スモール振り向きそうです!
ようへいさん、おひさしぶり^^
木戸川って福島県の?それともまさかの九十九里の木戸川でしょうか??
バドでデカスモール!!(‘ω’)
今年もよろしくお願いします。
リアフックのヒートンが曲げて取り付けられているルアーを初めて見ました。
見れば見るほど、随所にデカバスを獲る為のつかじーさんの工夫がちりばめられていますね。
フックの取り付け位置は、私は永遠の課題になりそうですw中々決まりませんw
マクソンさん、どうもです( ´ ▽ ` )
> リアフックのヒートンが曲げて取り付けられているルアーを初めて見ました
わたしも他で見たことないですw 作るときに手間増えるしいろいろ面倒くさいですw
ヒートンの強度が気になるので、そのために32mmある長いものを使ってます。。
はい。フックの取り付け位置はすごく重要ですよね〜。ほんとそう思います(^.^)
Gバドの説明を読んでいると普通のバドの欠点がよく分かります(笑)
自分の中でもなんとなくは分かっていましたが、つかじーさんの説明が分かりやすいです。疑問に思っていたところは、みかんさんが質問してくれていたので解決しました♪
琵琶湖テスター魅力的ですね~まあ、私はバドでほとんど釣っていない&ビッグベイト苦手なので立候補できませんが^^;
琵琶湖ではアフターの時期、特にハマりそうです!!
フッチャンさん、どうもです!
バドは古いルアーですからね。
でもそういうちょっとチューンしたくなるようなところが、バドのカワイイところでもありますね( ´ ▽ ` )
そうですね〜 アフターの時期がいちばんはまりますね。
あと、わたしはプリのでかメス狙いにも使います。