魅惑のルアー、マグナム缶バドがロドリ8月号に登場
ビッグバドマニアならご存知と思いますが、マグナム缶バド(マグナム缶バッド)がロドリ2016年8月号に出てました。
博多産の缶バド。ハニースポットが販売
博多産の缶バドとなっている通り、缶バドは博多のプロショップハニースポットが販売しています。
マグナム缶バドや缶バドの販売は不定期ですので、ハニースポットか製作者缶さんのブログ等をまめにチェックして見逃さずに通販で購入をトライするのが常道です。
ビッグバドチューン!リップ曲げ
マグナム缶バドは、マグナムバッドを缶さんがチューンしたルアーです。
ウエイトは1ozオーバー。ビッグバドベースの缶バドは2013年頃から販売されてましたが、言わばそのサイズアップ版です。見ての通り、リップを曲げてあることが最大の特徴です。
(※写真のカラーは販売用ではなく個人的に提供受けたもの)
マグナムバッド(オリジナル)とマグナム缶バドの比較
リップを曲げたことでアクションはまるで別物に変わっています。マグナム缶バドはオリジナルに比べて巻いた時の前傾角度が浅く、潜りにくくなって速巻きできます。加えて、アクションの立ち上がりも良くなり、ウォブルしまくりのマグナムバッドが「ウォブル+ロール」に変わっています。
オリジナルは癖が強くていいアクションをする範囲が狭いのに対し、マグナム缶バドは癖の強さが薄れて使える速度範囲も広いです。
前傾角度を浅くしたマイナス要素として、ケツのブレードからでる音はイマイチになるはずです。そこで、ブレードのヒートンの位置を中央にし、ブレードをヒルデブランド#5に変更してます。この変更でブレード音の問題を解消し、逆に音量アップでアピールは強くなっています。
左:マグナム缶バド/右:マグナムバッド
缶バドとマグナム缶バドの比較
レギュラーサイズの缶バドと比べると、使える速度範囲はスロー側にややシフトしてる感じ。マグナム缶バドは缶バドほどの速巻きでは使えませんが、それなりの速巻きで使えます(文末の動画参照)。
逆に、缶バドよりもスローで使えるという利点があります。個人的にはそこが気に入っています。
どんな使い方?どんな状況で有効か?
ビッグバドは、「いい音がでる速度で巻け」などとよく言われますが、巻き感が安定して心地よく感じる速度があります。しかし、それはビッグバドの話。
缶バドやマグナム缶バドはそれと異なり、有効な巻き速度の幅が広いです。その場の状況で、バスに合わせた速度で巻く意識で使うべきと思います。
マグナム缶バドの強アピールは、トップで釣りにくいくらい荒れた時、風や雨の中でも効果を発揮します。速めのリトリーブではブレード音がかなり大きく響きます。
同様に、濁りが強い時にもその強アピールは有効です。濁りの中では速めの巻きよりもデッドスローのほうがハマるケースがあります。マグナム缶バドは、アクションする最低速度のスロー巻きでふらふらした動きとそれでも出ているカコカコ音が秀逸です。(ただし、荒れて水面が波立ってしまうとスロー巻きは動きがスポイルしやすくなるゆえ、スローは使いづらくなります)
着水音の話ですが、着水時には一発目の”ガコっ”ていう大きなブレード音が出ます。たとえば、濁りの中でバスが付いているだろうピンスポを狙う時などは、バスにルアーの存在を知らせるのに効くと感じます。着水後のポーズでガバッってやつです。
ということで、強アピールの表層系が効果的な条件ならば、選択肢の一つとして非常に使えるルアーです。
欠点はないのか?
欠点を上げるとしたらフッキング性能です。オリジナルのフロントフックヒートンの位置が前すぎるのか、改善の余地を感じます。また、それをフック変更でカバーしようとすると、曲げたリップにフックが乗りやすくなってしまったり……そのあたり。
マグナム缶バドの動画
製作者の缶さんが撮影した動画です。マグナム缶バドの強アピールが活きる荒れてる中で使っています。ブレード音がカコカコカコカコとかなりの音量で聞こえる……ていうか、カコカコうるせ~w。
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