GバドがGバドになるまでの話

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(ハンドメイドに興味がなければスルーしてください^^)
テストしたプロトタイプとパーツの残骸です。初期の物も含めればもっとあります。最初は、カラーの違いで釣果に差がでないように全部レッドヘッドにしてました。レッドヘッドで釣れるなら間違いないだろうと、ちゃんと塗ればもっと釣れるだろうという考えもありました。

 


リップだけでも、形状、差し込む位置、差し込む角度をいろいろ試しました。加えて、ボディ径、ボディ長、ウエイトを埋め込む位置、何グラム埋め込むか、ブレードの形状、ブレードの材質・重さ、など。試したい組み合わせはそれの掛け算だから多過ぎてやってられません。勘で絞りましたw…


こいつをハンドメイドするうえで意外と難しいのは、基盤リップを差し込むための切り込み。付けるリップがかなり大きいので、わずかなズレが速巻きでのアクションの破綻につながります。決めた位置・角度で、曲がらずに、リップの厚みピッタリの切り込みを入れたいのです。バルサではなくそこそこ硬い木材です。専用のマシンを使うなら別ですが、これを手作業で正確にやるのはそれなりに工夫しないと無理です。


ルアー作りは、ルアーの完成度を追求していくときりがないですね。それを実感しました。
作り方は自己流ですが、もし興味がある方がいたら遠慮なく聞いていただければと思います。
ルアーの完成度が上がるに連れて大きなバスが反応してくれるようになり、どんどん面白くなっていきました。この先やってくる、老後の有り余るであろう時間を注ぎ込むにはもってこいかもしれません^^


最近、また作り始めました。同じルアーをいくつも作る作業においても、いろいろ工夫が必要ですね。手作業だとどうしても勘に頼る部分が残ってしまいます。それを極力排除しコピーのように全く同じものを量産するための工夫です。
これを職業にするとなると、ハンドメイドでやっているルアービルダーは本当に大変だと思います。尊敬しちゃいます(・∀・)


バド系以外のウエイクベイト、ビッグベイトも含めて、同じくらいのウエイトでこれだけブリブリ泳ぐウエイク系ルアーはほとんどない気がします。
次回に続く…

コメント

  1. トンカツ★和幸 より:

    予想以上にリップがでかかったですw
    このボディに対してのリップの大きさ…
    単純に大きくすれば遅くワイドに巻けるわけですが、
    このバドを見るとリップセッティングの「アタリ」出すのはスゴく難しいんだろうな…と思いました☆
    恐れ入りましたw

  2. メンタイ より:

    内容が濃過ぎてコメントに困ります(^^;;
    続編を楽しみにしております♬
    つかじーさんの中でレッドヘッドの格付けが低いのが文書から伺えますが、レッドヘッドって そんな悪いカラーですか?それとも単純に塗るのが簡単だから?
    まぁ、バスルアーではあまり見ませんね〜!どうなんでしょう?

  3. フッチャン より:

    一つ一つのパーツを吟味してくと、きりがないですね~
    でも、それが楽しさでもあり、苦しさでもあるんでしょうね!!
    続編を楽しみにしています!!

  4. より:

    使わせていただいているGバドを激シビアに見ても歪みが全く見当たらないので本当に凄いです。
    リップの切れ目は気を使いますよね…薄いフラットサイドクランクの見れ目すら歪む私はGバドレベルは絶対無理ですw
    老後のくだりのところに期待しているのは私だけじゃないはず!

  5. みかん0729 より:

    まさかの次回に続くw
    次回が気になりすぎます!汗
    この冬は勉強の都合で釣りに行かない分、ハンドメに取り組もうと思ってます…
    木材の加工ですが、円柱形の木材から切り出してるのかなぁと想像するのですが、ヘッドの丸みなんかはどのような道具で加工してるのでしょうか…??差し支えなければ教えてください…(><)

  6. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    メンタイさん、どうもです!
    レッドヘッドは釣れます!レッドヘッドというカラーをこんなに使ったのは初めてでしたw
    オールドルアーではよくあるカラーですよ。
    はい、塗るのは簡単ですね(^.^)

  7. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    トンカツさん、どうもです!
    はい、実物見るとリップはかなりでかいですw
    こうでなきゃいけないってのはないから、自分が思うままにいろいろやってみればいいと思いますよ。そのうちに何か気づきがあると思います。
    重心やラインアイの位置などふくめた、全体のバランスが大事ですよね^^

  8. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    フッチャンさん、どうもです!
    そうなんです、きりがないんです。でも面白いですよ~。こういうのが好きな人にとってはね^^

  9. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    缶さん
    歪が見つからなくてよかったですw
    マンションの部屋で作ってるから、塗装とコーティングに普通の方法が使えず、やれる範囲でなんとかしているのでアラが見えるはずですよ。
    やれる環境と設備が手に入った時点で、将来いろいろやりたいと思ってます( ´ ▽ ` )ノ

  10. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    みかんさん、すみません、ブツッと切っちゃいましたねw
    そうです、円筒形の丸材から作っています。
    ヘッドの丸みですか。。えっと、そこは2000円ぐらいのナイフでチマチマ削ってますwあとはサンドペーパーです。特別な道具は使ってません^^;
    旋盤があればあっという間なんでしょうけど。。
    元が丸材なので、最初に中心や中心線を正確に出してから作業する必要があります。そこがキモですかね。(丸材と言っても、まん丸でなかったりします)バルサで2枚貼り合わせてやるなら最初から中心が完璧に出ているわけで、それとは違う部分ですね。

  11. Basser Tack より:

    それほど、トップのルアーをたくさん使ったわけではないですが、あれほどブリブリ感のある「バド」系ルアーは、ないのではないかと思います。この移動距離の少なさ、水押しの他に特筆すべきはサウンドです。きれいな鳥のさえずりのようです。ブレードだけではなく、その接地面への工夫が、プロでも驚くのではないでしょうか。ブレードの切り込みもハンドであれほど切れないでしょう。つかじーさんのおっしゃっていた、外でなく、鳥の鳴き声に反応するという仮説が正しいということになるかもしれません。ルアーの仕上げも行く通りもあるかもしれませんが、使い手次第で、その何倍も広がりますね。これから使うのが楽しみです。色は、トップの場合、私個人的には、最後の一押しのような気がします。音と波動が一番の要素かなと。

  12. ころっけ より:

    ハンドメ。
    いざ造るとなると、いろいろと大変そうですね。
    個人で試作を繰り返すとなると、確かにキリがないです。
    ところで、硬い木材。。。
    バルサ材はもっと柔らかいのですかね。。
    なぜつかじーさんはバルサではなく
    その木材を選ばれたのですか??

  13. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    Tackさん
    Tackさんは実物使ったから違いがわかりますよね。ブリブリですよね!
    はい、金属音もわたしの妄想(鳥のさえずり)に近くなったと思いますw ブレードだけでも、かなり苦労しましたから^^

  14. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    ころっけさん
    バルサはすごく軽いです。バルサより比重の大きい材質で作るほうが強い波動を出しやすいです。実際には、内蔵ウエイト、リップ、ヒートン、フックなどのパーツも含めての話ですけど。
    比重が大きいということは慣性モーメントが大きくなるので、回転しづらく、一度回転すると止まりづらいわけです。つまり、ウォブルしたときにエネルギーが大きいことになるので、そのエネルギーをしっかり水に伝えられれば、水中に大きな波動を伝えることができます。
    リップがでかいのは、慣性モーメントが大きいボディを駆動するためです。
    Gバドは浮かべただけでボディの8~9割が沈んでます。なので普通のバド系ルアーよりもクランクに近いです。

  15. keiji より:

    一つの行程とっても、つかじーさんの拘りが詰まっていますね(>_<)
    そしてデカバスへの想いが凄いです☆
    無数にある選択肢も、長年使い込んで、理解してこその「勘」で…
    経験があるだけに手作業でのリップの切り込みに圧巻です(^^;
    マンリキか何かで固定しているのですか(^o^;)

  16. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    keijiさん、どうもです!
    リップの切り込みは、切り込み方向が垂直になるようにボディを立て、小さいノコギリで切りこみを入れます。そのための台座を樹脂粘土(乾くと固まる)で作って、台座に固定してから切ってます。だから、リップの角度を変えるなら、それが垂直になるように別の台座を作ります。
    それよりも先に、切るためのガイド線を正確に引くのが大事です。リップの切り込みを入れる部分は微妙な曲面になっているので、正確な線を引きづらいです。その線を引くための簡単な治具も作っています。
    あとは、ガイド線に沿って、注意深く少しづつ、確認しながら切って行くだけです。(^-^)

  17. RINZO より:

    凄い数のプロトですね
    こだわりが半端ないです
    なんども改良して、そのたびに変わるルアー
    それで釣れるなんて最高ですね~
    丸く削りだすだけでも気が遠くなりそうです
    そしてリップの切り込みの綺麗さ もはや職人です
    同じものをたくさん作るのも手作業だと大変ですよね~
    絶対にマネできません!
    ニシネさんのブログ読んでるみたいでした!

  18. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    RINZOさん、どうもです!
    ニシネさんは神ですよ。ゴッドハンドです(・Д・)ノ
    私がやってることは、
    ちょっとだけ器用ならやれるレベルです。上手にやるためのツールを作るのがキモです(^.^)

  19. マクソン より:

    ハンドメは試行錯誤の繰り返しですよね^^;
    自分で考えたルアーの形状、動き、音でバスから答えが返ってきたときの喜びは、筆舌し難いものがありますよね。
    Gバド記事の続き、楽しみにしています!

  20. つかじー@雄蛇ヶ池 より:

    マクソンさん
    おっしゃるとおりです!
    私はマクソンさんのハンドメのネクストに期待してますよ(^o^)

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